夏休みは休むもんじゃない ページ6
ピー、ピー
眠い…
もう夏休みだよね?
なんで夏休みにもなって目覚ましくんにお世話
にならなくちゃいけないの〜?
ピーピーピーピー!
うんんっ!
わかったよぅ!
おきればいいんでしょ?
まだ眠いよ〜。
アレ、なんか忘れてる?
なんで目覚ましかけたんだっけ?
あっ、そうだ!
お昼ごはんメンバーで朝のラジオ体操行こうって
話になったんだった!
それで張り切って目覚ましくんかけて…
すっかり朝には忘れてる、と。
まだ、早いし掃除しちゃおう♩
ゴォーンゴォンゴォンゴォンゴォー!!
掃除機の音でもっと目が覚めてくる。
うるさいよね、これ。
宏くんの家でかけたら
"うるさい〜ねれない〜"
って、言われたっけ?
宏くん、低血圧だから朝はぼーっとしてる。
機嫌も悪いし。
掃除機の音が気にくわないみたい。
ずっとかけてる私にとってはあんまりうるさく
感じないんだけどな。
朝ごはんは、何にしよう?
パンにするかな〜?
この前宏くんと一緒に行ったいちご狩りで
作ったジャムがあるよね。
それ塗って食べよう。
トーストに突っ込んだ。
…夏休みも暇ってもんだな。
チン♩
できた?
あちゃ、なんか焦げてる?
ま、食べれるよね。
ジャム塗って…
A「いただきまーす」
一人
一人でいることがこんなに悲しいことだとは
思わなかった。
両親がいなくなっても、宏くんがいたから。
ずっと一人じゃなかったけど。
しかも裕太くんたちがよく遊びに来てくれるから
いなくなった後は怖くなる。
ずっと一人かもって。
誰にもどこにも行って欲しくない。
いつかこの悲しみから逃れられるのかな?
ピンポン♩
誰?
A「はぁい?」
裕「迎えに来たよ〜!」
えっ!?
まだパジャマ…
A「時間まだなんじゃ?」
裕「いや…Aちゃんと散歩でもしたいなー
って思ったから!」
…悲しくなることなんてないよね。
A「すぐ行くっ!」
まってて、今行くから。
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作者名:苺パンダ | 作成日時:2019年1月3日 23時