幸せなら ページ50
裕太くんとまわるのもすっごく楽しい!!
実際、太輔先輩のまわるのは緊張しすぎて
楽しむだからじゃなかったな。
なんて楽しいんでしょう!!
裕太くんは優しくて、私を優先してくれるの。
なんか悪いなって思うけど、遠慮したらしたで
裕太くんがなぜかイジけるからされるがまま。
でも、お化け屋敷の時は違ったな。
ーinお化け屋敷ー
店員「二枚様入りまーす」
暗いなぁ。
外からの光も遮断されて、なんとなーく見える
ってくらいの明るさ。
裕「…」
裕太くん、何も喋らないな。
どうしたのかな?
A「裕太くん…?」
裕「えっ?あ、手!?手、つなぐ!?」
手?
そんなこと言ってないけどな。
A「平気だよ」
裕「そっ、そお?な、なら……」
…?
裕「怖がらなくてもいいんだよ?平気だよ!!
オレがAちゃんを守…」
お化け「ヴアアアアア〜!!」
裕「ぎゃーーーーっ!!」
びくっ!
うわ、なかなか完成度が低いなぁ。
被り物被ってるだけで下はまんま制服だし。
それより、裕太くんの声にびっくりしたよ。
裕「…」
A「…」
お化け「…」
まさか、裕太くん怖いの?
チラ。
裕「…」
A「…」
お化け「……あっちに進んでください」
あっ!!
A「ごめんなさい」
ずっとここにいたら邪魔だよ!
お化けさん、気まずそうだったなぁ。
裕「…オレ…」
口を開いた裕太くん。
A「ん〜?」
裕「かっこ悪い…よね」
あ、なんだ。
そんなこと、考えてんだ。
怖いのか小さくなる裕太くん。
ちょっと、かわいいな。
A「そんなことないよ?私、絶対1人だったら
怖かったもん。裕太くんがいてくれたから大丈夫
って思えたんだよ?裕太くん、カッコいい!」
裕太くんがカッコ悪いなんて、そんなことないよ。
もしかしたら、お化けが怖いっていう弱点がある
かもだけど。
そんなの人それぞれ持っているのだ。
裕「…ほんと?じゃ、手…つなご?」
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作者名:苺パンダ | 作成日時:2019年1月3日 23時