幸せなら ページ46
裕太くんside
ガラッ!!
太「衣装、返しに来た」
何かと思えばガヤ。
後ろにAちゃん。
顔、真っ赤。
ガヤなんて、顔デレデレ。
…うまくいきやがったな。
裕「はいはい、おめでとうバカップル」
悔しさと嫌味を交えてのことば。
もしかしたら、みたいな。
もしかしたらガヤが告白しないかもしれない。
もしかしたらAちゃんがガヤを振ったかもしれ
ない。
もしかしたら、オレの事…
なんて、思ってたけど。
太「やっぱバレるよな〜」
A「バカ…?」
バカに反応を示すAちゃん。
裕「いや!Aちゃんはいいんだよー?ガヤ
だけだから、バカなの」
Aちゃんにオレが悪口言うわけないじゃん♩
太「おい(笑)先輩だぞ」
いやだーん♡
オレ、キューピットなのにぃ〜♡
裕「ガヤは先輩って感じないもーん」
太「おい!」
A「んふっ」
バッ!!
ガヤとオレ、一緒のタイミングでAちゃんを
ガン見する。
笑い声が聞こえた。
笑ってくれた。
本物の笑顔で。
それが嬉しくてたまらなくて。
裕太「ガヤ!!お笑いコンビでも結成する!?」
これ、マジで思ってマス。
太「えー、それは嫌〜」
なんでだよ!?
太「タマは宮田とやんなさいな」
…
ガヤ天才♩
裕「あっ、Aちゃん!」
宮田をお笑い界に連れ込む前にAちゃんに。
A「んー?」
いつもと違う、本物の笑顔。
すっごく優しい笑顔でオレの方を向く。
裕「おめでとう!!」
こんなの、全然本心じゃない。
だって、オレだってAちゃんが好きだから。
でも、Aちゃんが嬉しいなら。
ホントにそうならオレは、喜んで祝福する。
え、だから諦めるのって?
そんなわけないじゃーん。
だって、Aちゃんを本当に幸せにできるのは
オレだけだって思ってるから。
ガヤなんかに貰われっぱなしでたまるか。
いつかオレも、絶対にAちゃんの隣に行く。
待っとけよ、ガヤ!!
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作者名:苺パンダ | 作成日時:2019年1月3日 23時