夏休みは休むもんじゃない ページ4
裕太くんside
岸ってやつが、Aちゃんと喋ってた。
Aちゃんがいじめにあうのはすごく
嫌だけど、男のだれ一人としてAちゃん
に近づかないのは好都合だった。
まあ、ガヤ先輩とワッター先とミツは別ね。
だってさ、Aちゃんの魅力に気づかれても
オレが困るし。
仲良くしててもオレが困るし。
笑いあっててもオレが困るし。
…つ・ま・り！
Aちゃんに男が近づくとオレが困る！
…
…
なんで困るのかなんて聞くなよ！
ヤキモチだよ、ヤ・キ・モ・チ！
男と仲良くされるとヤくの！！
だから困るとゆーより嫌なの！
そんなオレに気づく様子もないAちゃんは
仲良く岸と喋っちゃってさ？
だから、ヤケになってAちゃんの言葉
遮って岸を退散させて誘ったんだ。
オレがサッカーしてるとこ見て欲しくて。
そしてカッコいいとこ見せてちょっとでも
オレのこと意識してくれないかななんて
変な希望持って。
ガヤさんとの仲を協力するとは言ったけど
やっぱりかっこいいって思って欲しいし。
好きだ。
どうしようもなく好きなんだ…
Aちゃんの気持ちがどこ向いててもいいから
オレ、Aちゃんのこと好きでいていいよな？
A「…ごめん、行けないよ」
えっ！？
オレ結構いけると思ってたんだけど？
まさか佐藤と約束！？
あんのやろ〜！！
裕「佐藤かっ！！」
A「えっ！？違うよ？」
え、違うの？
裕「遠慮とかしなくていいよ？」
A「そうじゃなくてね」
背が高いオレに向かってキッと顔を向けて
くれる。
ちょっと背伸びもしてて可愛い。
A「まだ宏くんと仲直りできてないの！
サッカーしてるとこ見るのは宏くんとちゃんと
仲直りしてからゆっくり見たい！裕太くんのこと
スッキリしてからちゃんと見たいんだ。
ごめん、こっちの理由なんだけどいい？」
そんなこと言われてムリイジなんてするやつ
締めるし！
裕「そうだよなっ！だったら早い目に仲直り
してよっ？オレ待ってるから！あっ、その時
はオレだけをしっかり見てよ〜？じゃあね！」
A「もちろん！頑張ってね！」
Aちゃんの応援でオレはめちゃ頑張れる！
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作者名：苺パンダ | 作成日時：2019年1月3日 23時
