夏休みは休むもんじゃない ページ11
あー、夏休み。
終わりがどんどん近づく。
もう、あの日から一ヶ月。
八月に入った。
宏くんとは夏休み中一度も会わないまま。
ちょっと寂しい。
前まではたとえ夏休みでも毎日のように
顔を合わせてたし。
こんなに会わないのはどれくらい…ってゆーか
一度もないよっ!
でも、いつものお昼ご飯メンバーに岸くんと
平野くんをたしてラジオ体操できたのは
とっても楽しかったなぁ〜
お菓子獲得まであともうちょっとなんだ!
裕太くんと優ちゃんと太輔先輩は目を輝かせてる
中に入ってるチョコが一番の目的らしい。
A「ふぁ〜、宿題終わったぁっ!」
夏休みの宿題は辛い。
多いし、難しい。
毎日コツコツやってたけど、やっと終わったって
感じだし。
何だかんだ、読書感想文が一番嫌だったな。
ん〜、でもいざ宿題が終わるとやることもない
もんだなぁ。
ピラリ〜♩ピロリン♩
A「わっ!?」
電話だっ!
だ、誰?
ピロリン♩
ひ、宏くん!?
ソー
何でかわからないけど、ソーっと携帯を取る。
A「も、もしもし?」
宏『おぅ、ごめ。今ヘーキ?』
久しぶりに宏くんの声聞いたな。
なんか、変わってない感じがして嬉しい。
A「うんっ、大丈夫だよ?」
宏『あのさぁ〜…』
宏くんがゴニョゴニョする。
こーゆー時は大体私を頼る時だ。
A「んふふっ、どーしたのー?」
いつもの調子で答える。
宏くんが話しやすいように。
宏『笑ったろ!?』
ピンポン♩
A「うん、笑った(笑)」
宏『たくよぉ。ま、それで何だけど…さ。』
A「なぁに?」
宏『今日、メシ作ってくんない?』
え…
メシ?
作る?
A「うぇっ⁉」
つい、大きい声出しちゃう。
宏『いやっ、今日だけ……作ってよ』
いつもなら聞かない宏くんの弱々しい声。
…なんか、あったのかな。
A「…うん。今日、おうち行くね」
宏『おう…ありがと』
ピッ!
うん、決めた。
今日の夜ご飯は宏くんの好物をめちゃくちゃ
作っちゃおう!
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作者名:苺パンダ | 作成日時:2019年1月3日 23時