紅茶 ページ20
この種族は妙なもので、万能のくせに理解出来ないものがあり、理解出来ないものを�犇欧蹐靴き瓩隼廚Α�
分からないなら考えれば良いのにね。
不明瞭なことだから恐ろしいのだろう？ならば考え突き詰めればその恐怖心は消えるのに、彼等はそれをしようとはしない。
｢本当、彼等は馬鹿だ｣
ティーカップを差し出しながらそう言った私へ、ルシファーが顔を上げる。
｢何かあったか｣
｢いいや何も無い。ただ、ふと思ったんだ｣
忘れてくれ。
そう言って私は、自分の分のカップへと口を付ける。
｢万能ならば、不死ならば。分からない疑問の答えを導く時間などいくらでもあるだろうに、彼等はそれをしようとしない。それどころか、疑問に触れようとする者を拒む。しょうもない｣
つらつらと思いを吐く私を見つめながら、ルシファーはティーカップへと口を付けた。
私は一呼吸置いて、祈るように告げる。
｢ルシファー、君はそうなってくれるなよ｣
お願いだ。
その言葉に、しん…と、部屋の空気が静まりかえった。
静かで、冷たく、けれども止まる事無く進むそれは、今の私の理性を支える支柱のようになっていた。
それを失いたくはないと、目の前の男に告げたのだ。
｢…くだらん｣
もっとも、その返事を期待して。
押し返すように言われた言葉へ、思わず笑みを溢す。
｢もし私が死んだら、その時は君だけで答えを見つけに行ってくれ｣
僅かに、ルシファーの目が見開かれた。
何か言っただろうか。
黙ってルシファーを見つめていると、彼は突然、空になったティーカップを投げ渡してきた。
危ない、とキャッチする。
｢お前が死ぬとは思えんな｣
｢そう｣
吐き出されたその言葉は、随分と濁っていた。
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＊Reno(プロフ) - かえでさん» 面白いとのお言葉ありがとうございます。フリーダム系妻面主人公(？)をこれからもゆったりよろしくお願いいたします！ (2020年2月3日 6時) (
レス) id: e0ad1dc33e (このIDを非表示/違反報告)
かえで - すごく面白いです！主人公ちゃんがかっこいい..。続き楽しみにしてます。 (2020年1月27日 17時) (レス) id: 07d90d10b2 (このIDを非表示/違反報告)
＊Reno(プロフ) - うささん» 生存報告ありがとうございます。最近ますます寒くなってキレ散らかす頻度が高くなりました作者です…。楽しみにしていただき嬉しい限りです。ゆっくり更新ではありますが、これからもよろしくお願いします(´V`) (2019年12月26日 19時) (レス) id: e0ad1dc33e (このIDを非表示/違反報告)
うさ - 更新お疲れ様です。私も寒さにキレ散らかして仕事に行ってます....。ルシファー大好き人間なので楽しみにしております。 (2019年12月26日 2時) (レス) id: ef6ea16959 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊Reno | 作成日時：2019年7月11日 2時
