【刀剣乱舞】暗殺者は本丸にて今日も舞う。

３戦目 ページ5

汚い床
血だらけの壁
荒れ果てた畑
今にも死んでしまいそうな馬

そんなものを横目に見ながら
着いた審神者部屋。

一期一振が顔を強ばせながら言う。

一期「主、侵入者を捕まえました。
入ってもよろしいでしょうか。」

耳をすませる、
中にいるのは5人くらいかな。

???「いいよぉぅーー。」

中から甘ったるい香りとともに
甘えたような声。

そして邪悪な気配。

中に入ると着物を着崩して
みだらな格好をしている20代くらいの
主と思われる女と
その女を護るようにたつ刀剣が四人
刀帳の記憶を辿ると
へし切長谷部 江雪左文字
三日月宗近 燭台切光忠

???「侵入者捕まえるのご苦労様ぁ。
よくやったわぁ。一期。」

一期「ありがとうございます。主。
それでは、五虎退の手入れは…」

???「あぁ、後で気が向いたら
やっておいてあげるわぁ。」

一期「…………っ。ありが…とうござい…ます。」

とても悔しそうな表情。

なるほど。

気が変わった。

『っ……あはははははははっ
あはははははははっ……ははは……。』

笑いが止まらない。

『やっぱ……私が行く先々は
茨の道、クズばっか……あははははっ』

突然笑い出した私を
驚いてみる主

???「あなた、死ぬのが怖くて
おかしくなっちゃったのぉ？？
ていうかそもそもあなた誰??」

この声は嫌いかな。
自然に笑いが収まる。

『これは失礼しました。
私は小鳥遊Aといいます。』

私以外の5人はそれを聞いて驚く。

???「貴方ばかぁ？真名を教えるなんてｗ
神隠しに合うわよ？私の審神者名は
萌え姫。で、何しに来たのぉ？」

萌え姫っ
笑いが出そうになるが寸前で抑える

『萌え姫。なるほど。
頭にうじが湧いたような審神者名
大変面白く……いえ、勉強になりました。』

空気が一変
殺気が漂う。

萌姫「……はぁ？」

『申し遅れました。私、現世で暗殺者を
やっています。政府の依頼で貴方の
箱庭を壊しに参りました。
本日より私がこの本丸の主となります。』

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