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最後の書類整理をしながら頭ではジンさんのことばかり考えていた。
噂やイメージでは、他のメンバーより些か紳士的な、大人びた人だと聞いていたし、自分でも思っていた。
でもあの告白(？)やら、さっきの子供みたいな言動を見る限り、とても最年長とは思えない。
私のことをからかっているにしては、悲しげな顔がリアルすぎる。何を考えているのか、全く分からない。
｢…ダメだ｣
｢お、早速弱音か｣
数時間ぶりに会った元同僚のキムに冷やかされる。
いけない、初っ端からメンバーとの関係で悩むことになるなんて。
…いや、所詮マネージャーとタレントの関係だ。割り切って仕事として接するしかない。
今度送別会するからな〜と謎に意気込んでいたキムに激励されながら、私は再び練習室に戻るのだった。
そういえば、ジンさんもキムだな。
呼び捨て、するとしたらやっぱり本名…？いや、芸名のほうがビジネスパートナーっぽい…？
｢ジナ…いや…ソクジナ…？｣
｢ジニヒョンならまだ練習室ですけど｣
｢えうひぇあ！？｣
密室だったエレベーターが開ききったら時すでに遅し、眉間に皺を寄せたユンギさんに見下ろされていた。
聞かれた…最悪だ…
よりによって1番感情が読めない人に聞かれてしまった。
まだホソクさんとかなら、笑ってごまかせていた気がする。というか聞かなかったことにしてくれる気がする、なんか天使の羽生えてるしあの人。
｢え…っと、お出かけですか？｣
｢…いや、ちょっとトイレ行くだけです｣
｢あ、はい…｣
ユンギさんと入れ違いにエレベーターを出る。
この事務所、前より大きくなったのは良いものの、男子トイレが少ないのだ。
練習室がある3階には女子トイレしか設置されておらず、男性が御手洗に行くには階段かエレベーターで4階に行かなければならない。
ダンスが余程辛かったのか、1階分階段を上るのも億劫らしい。
エレベーターのドアが閉まり始めたところで、ユンギさんが気怠げに、意地悪そうに笑っているのが見えた。
｢ソクジナ、の方が喜ぶと思いますよ？｣
｢はっ！？｣
深い意味は無いから！と反論しようとしたけど、すでにドアは両手を合わせていた。なんという無常。
しかもなんかバカにされてるような、そんな気がする。
今日は厄日だ、室長に呼ばれた時から何かが始まっていたんだきっと。
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名無し(プロフ) - アイアイさん» 嬉しいコメントありがとうございます！がんばります…！ (9月11日 10時) (
レス) id: 6f5415b4b3 (このIDを非表示/違反報告)
アイアイ(プロフ) - 2人のやりとり好きです❤️否定も肯定も出来ない関係がリアルですね！更新これからも楽しみにしてます！ (9月4日 19時) (レス) @page30 id: ef22ae402e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無し | 作成日時：2022年10月4日 19時
