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団子は美味い ページ34

「じょ、女王様!これ以上は…」


「なにアルか。私まだ腹一杯になってねぇヨ」


「ほんとに……もう勘弁してください…!店のもんが…!」


こんな会話を聞きながら俺も団子を頬張る。


「俺の分もよろしく頼むよ。あー、この団子美味いー。手が勝手に団子を口に入れてるー」


「銀さん、もうそろそろいいんじゃないですか」


新八が苦笑いをしながら俺に言う。


ここは路地裏の近くの甘味処。


このクソ兄弟、なんとここの兄が店長で弟が従業員らしい。


俺が殴り飛ばした後、クソ兄弟は「すみませんんんん!」と俺らにスライディング土下座をし、「代わりにいい物を…!」と言ってこの甘味処に連れてこられたのだった。朝からなにも食べておらず、腹が限界だった俺らはありがたく頂くことにした。じゃなかった貰ってやることにした。


「おかわり」


「女王様ァァァ!」


「神楽ちゃん、流石に二人が可哀想だよ」


「えー、そうアルかー」


と神楽は頬を膨らませる。

神楽は自分を女王と呼べとかなんとか言って、上手いこと手懐けたらしい。

神楽の横には団子の串の山が二つ出来ている。

俺はこの店に何故ここまで団子の串があったのかを聞きたい。


「あー、もうこんな時間ですか…」


新八が懐中時計を見ながらぽつりと呟く。


「今何時?」


「今、七時過ぎです」


「七時過ぎかぁ…今頃A、朝飯食ってんのかなぁ…」


団子を頬張りながら俺は呟いた。


あれ…A……?


「…ここまで来て本題忘れかけてたけど、クソ兄弟。お前らなんでこんなもん俺たちに渡したんだ」


今の今まで忘れかけていた本題を二人の前に盗撮じみた写真を掲げながら聞く。二人はギクリと肩を揺らした。団子で忘れさせようとしたんだな。


「騙されねぇぞ〜〜」


「そうアルヨ!こんな子供だまし誰が騙されるネ!」


「一番食ってるお前がいうんじゃねぇよ」


ペちっと神楽の頭を叩く。

兄弟はお互いに顔を見合わせ、頷くと兄が口を開いた。



「実を言うと……僕達、Aさんのファンなんです」

団子は美味いpart2→←兄弟でも弟の方が背が高いことがある


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藍泉(アイセン) - この作品面白いっス!!続き楽しみっス!頑張って下さい! (2018年7月17日 16時) (レス) id: 5e162a8645 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ - 更新頑張ってください! (2018年5月5日 21時) (レス) id: c6018d0b79 (このIDを非表示/違反報告)
殻蛇 - KAGUYAさん» 長らく更新しておらず、すみません…更新再開しましたのでまたよろしくお願いします!今の話が終わりましたら鬼兵隊との絡みも作ってみたいと思います! (2018年4月3日 11時) (レス) id: 443f099b22 (このIDを非表示/違反報告)
KAGUYA - 続編おめでとうございます!!この小説大好きです!!再新楽しみに待ってます!!!鬼兵隊や神威君との絡みも見たいです!!! (2018年3月23日 18時) (レス) id: dab75e8136 (このIDを非表示/違反報告)
殻蛇 - 美空さん» はい、陸奥カッコイイです! (2018年2月3日 16時) (レス) id: 443f099b22 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:殻蛇 | 作成日時:2017年12月6日 23時

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