お酒ってちょっと苦そう ページ4
ばっと勢いよく振り返り、店の出入口の方に目をやると、そこには真っ赤なコートを着たもじゃもじゃしてる人が立っていた。
｢いや〜ひっさしぶりに地球に寄れたんでの〜！あ、おりょうちゃんはおるかの〜〜！！｣
やっぱりィイイ！
えっと…坂本辰馬って名前だったか…？
必死に思い出していると黒いもじゃもじゃしている人はまた大声で喋りだす。
｢えぇ、今日おりょうちゃん休み！？なんじゃ、せっかく来たゆうんに〜〜｣
｢すみませんねぇ…代わりに私がお相手いたしますから｣
と接客したベテランっぽい人がそう言うとすぐそばの席を指し、｢どうぞこちらへ｣と言った。
すると黒いもじゃもじゃしてる人が喋る。
｢んー…せっかくのところ悪いんじゃが、あの子ここに付けてくれんかの？｣
え！あの子って誰！
と周りを見渡すと、誰も動いていない。というか反応していない。
アレ。
誰指さしてんだ。
とまた黒いもじゃもじゃしてる人を見るとその人の指はまっすぐ私を指していた。
驚きのあまり固まる。
え、コレって指名…
し、 め、 い。
……うん、違う。きっと私の後ろにいる人が…ってオッサンンンン！注文の品を作るオッサンしかいないィイイ！
｢え、私ですか…？｣
と恐る恐る聞いてみると黒いもじゃもじゃしてる人はにこにこ笑いながら｢そうぜよ！さ、相手してもらうぜよ〜｣と言うと、どっかと備え付けのソファに座る。
｢じゃあ、よろしくね｣と私の肩を叩きながら言うとベテランっぽい人はカウンターの方に戻ってしまった。
えぇええ
ていうか此処スナックだよね。なんでキャバクラみたいになってんの。
｢…どうしたんじゃ？となり座るぜよ！｣
とポンポンソファを叩く。
｢あ、はい…失礼しま〜す……｣
｢そんな固くならんでええぜよ！お前も一杯飲んだらどうじゃ？｣
と酒を進められる。立場逆転してるんだけど。
｢あぁあ、私未成年なんで…お酒飲めないんですよ…｣
｢そうだったんか！？すまんのぉ。いや〜、どうもお前の顔に見覚えあってのぉ。いや、顔というよりかは目かの？｣
黒いもじゃもじゃしてる人は思案顔になる。
来るよ、来るよあの言葉が。お決まりのね。あの言葉が。
｢そうじゃ、金時！金時みたいな目ェしとるのぉ！お前！｣
やっぱね〜、挨拶がわりみたいなもんだからね！金時はこの人の中では銀時だからね！
その時の私は涙目になっていたそうな。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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マヨどん
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藍泉(アイセン) - この作品面白いっス！！続き楽しみっス！頑張って下さい！ (2018年7月17日 16時) (
レス) id: 5e162a8645 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ - 更新頑張ってください! (2018年5月5日 21時) (レス) id: c6018d0b79 (このIDを非表示/違反報告)
殻蛇 - KAGUYAさん» 長らく更新しておらず、すみません…更新再開しましたのでまたよろしくお願いします！今の話が終わりましたら鬼兵隊との絡みも作ってみたいと思います！ (2018年4月3日 11時) (レス) id: 443f099b22 (このIDを非表示/違反報告)
KAGUYA - 続編おめでとうございます！！この小説大好きです！！再新楽しみに待ってます！！！鬼兵隊や神威君との絡みも見たいです！！！ (2018年3月23日 18時) (レス) id: dab75e8136 (このIDを非表示/違反報告)
殻蛇 - 美空さん» はい、陸奥カッコイイです！ (2018年2月3日 16時) (レス) id: 443f099b22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：殻蛇 | 作成日時：2017年12月6日 23時
