人の物を壊すの、めッ! ページ24
「てか」
「てか?」
「どうするんですか、団子屋壊してますけど」
私は目の前の団子屋を指さす。
屋根の瓦が剥がれ落ち、ボロボロだ。
「大丈夫でさァ、中にいる人は殺さない程度で打ったんで」
「いや、店を壊してるって言う話をしてるんですけど。ていうか殺さない程度でってなんですか。普通、店に向かってバズーカ打ちませんよ」
「アンタは一々うるさいですねィ…おっと、土方の野郎が来まさァ、逃げやしょう」
と言うやいなやグイグイと私を引っ張り公園に連れていかれた。
あ、向こうの方に凄い形相でズカズカ歩いてる副長さんがいるなぁ…
連れていかれた公園はあのマダオと会った公園だ。
「大丈夫なんですか?」
「なにが?」
「いや、副長さん相当怒ってるみたいでしたけど」
「ったく、気にしいですねィ。あんな奴黙っときゃなんとかなりまさァ」
「そうですかね」
「そうでさァ」
ベンチの前まできたところで足を止めると沖田総悟はくるりとこちらを向き、口を開いた。
「ていうかアンタ。さっき俺の事呼び捨てしてやした?」
忘れているかと思ったのに忘れてなかったねこの人。
「あ、あぁぁっと…」
なにを言おうかと考えていると沖田総悟がどっかとベンチに座り込み、背もたれに頭を置いて上を向いた。
「…ま、いいですけどねィ」
雲一つない青空に向かって独り言のようにいうと、何処から出したのかあの特徴的な赤いアイマスクを取り出し、サッとつけた。
「…ちょっと見廻りで疲れちまったんで、十五分くらい寝かせてもらいまさァ。時間になったら起してくだせェ」
「え、あ、あの…」
「zzzz…」
「寝んのはや」
寝ちゃったしこの人の言ったことを無視するのもよくないか…
後でなにがあるかわからないし。十五分後に起こしてあげよう。
私は寝ている沖田総悟の隣に腰を下ろした。
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藍泉(アイセン) - この作品面白いっス!!続き楽しみっス!頑張って下さい! (2018年7月17日 16時) (レス) id: 5e162a8645 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ - 更新頑張ってください! (2018年5月5日 21時) (レス) id: c6018d0b79 (このIDを非表示/違反報告)
殻蛇 - KAGUYAさん» 長らく更新しておらず、すみません…更新再開しましたのでまたよろしくお願いします!今の話が終わりましたら鬼兵隊との絡みも作ってみたいと思います! (2018年4月3日 11時) (レス) id: 443f099b22 (このIDを非表示/違反報告)
KAGUYA - 続編おめでとうございます!!この小説大好きです!!再新楽しみに待ってます!!!鬼兵隊や神威君との絡みも見たいです!!! (2018年3月23日 18時) (レス) id: dab75e8136 (このIDを非表示/違反報告)
殻蛇 - 美空さん» はい、陸奥カッコイイです! (2018年2月3日 16時) (レス) id: 443f099b22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:殻蛇 | 作成日時:2017年12月6日 23時