【銀魂】トリップしちまったんだけど2

敵でも良い奴はいる ページ23

｢お、沖田総悟ぉおお！！｣


思わず私は飛び退く。


だって目の前にいるのは真選組で、同じく目の前にいるのは指名手配犯の攘夷志士。


敵同士というわけだ。


｢アンタは…Aってんでしたっけ？俺を呼び捨てにするとはいい度胸じゃねぇですかィ。今はいいとして…ちょっと失礼しまさァ｣


そう言ってガシャリと素早くバズーカを構えると｢桂ァァァアアア！！｣と叫びながらドカドカと続けざまに五発程度打った。


｢ふはははは！！俺がお前達真選組などに捕まるはずがなかろう！｣


頭上から声がして上を見上げると、目の前にあった団子屋の屋根の上に桂さんとエリザベスが立っていた。


｢貴女！名はなんという！｣


｢こ、越島Aですけど…｣


｢なるほどAというのか！！｣


｢桂ァァァ！｣


ドカァァァン！！


沖田総悟が再びバズーカの弾を放つ。


が、スレスレのところで桂さんとエリザベスは弾を避け、屋根の上で私に向き直り、


｢それではまた会おう！さらばだA！！｣

『さらばだ！！』


と叫ぶと桂さんは胸元からなにか玉のようなものを取り出し自身の足元に向かって投げた。


ボンッという音とともに、たちまち白い煙が出て二人の姿を隠す。

当然煙の後には何も残っていなかった。


｢チッ…逃がしたか｣


沖田総悟が横で呟く。


｢そうみたいですね…｣


｢ていうか、さっきから見てやしたけど奴らが攘夷志士だっての分かってたんだろィ？なんでとっ捕まえなかったんですかィ｣


｢なんかめんどくさそうだったんで｣


沖田総悟は私の顔を横からじっと見てから前に向き直る。




｢それな｣

人の物を壊すの、めッ！→←昔からの友達がいるっていうのはいいもんだ

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