開店前夜 ページ10
照史side
？「なぁなぁ、おとーちゃん！
きょーは、ぱーてぃーなん？」
照「せやでー？お友達いーっぱい来るからな？
元気でこんにちはするんやで、クミ。」
ク「うんっ！くぅ、こんにちはしゅるっ！」
俺は桐山照史。
明日開店予定のうどん屋、『うさぎ亭』の店主やねん。
この街にうどん屋を新たに開こうと春に引っ越して来て、
やっと開店までこぎつけた。
今日は、お隣さん呼んで前夜祭やねん。
もちろん、相方の淳太も呼んでるで？
ク「なぁなぁ、ちげは〜？
ちげはこないの〜？」
照「んあ？し、しげ？ど、どうやろなぁ？」
実はしげを呼んどらんねん。
俺の子ども、クミはしげのこと好きみたいなんやけど、
最近、いたずらばっかり覚えて困んねん…。
しげが来たら、どんなことしでかすかわからんしな…
でも、呼ばなかったことで、
しげから制裁？を受けることを俺はまだ知らない。
・
・
わいわい！！
お隣さんが着々と集まって来て、
店内が賑やかになってきた。
新しい店内の様子に、恩師のトモコ先生は嬉しそうで…
ト「ほっほっほ。
教え子の成長ぶりが見れて、感慨深いのぉ。
あっくんも子どもまでできてなぁ〜。」
照「ほんまですかぁ？ありがとうございます！
ほらクミ、ご挨拶は？」
ク「こんにちはっ！クミでしゅっ！」
ト「おほ〜、ええ子やなぁ。」
ク「ふふ〜ん♪」
夢を叶えた姿を恩師に見てもらえるなんてな。
こんな嬉しいことはこれ以上ないで？
あれ、そう言えば、
淳太来るの遅いなぁ…？
そう思った矢先。
ガラッ！！
照「あ、淳太…ってえ？」
？「ぴょんぴょん！
照史ぉ〜！
かくまってや〜！！！」
な、なんでお前が！？
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