箱推しなので箱ごと守ろうと思う 参【鬼滅の刃】

佰肆拾捌 ページ48

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「おかえりなさいAさんっ！」


『あぁ、ただいま』




特に問題もなく最終選別は終わり、七日ぶりの我が屋敷。



朝帰りももう慣れたもので、厨で朝ご飯を作る気配を感じながら門をくぐった。




どちゃくそに疲れているが、私は部下に疲れた顔を見せないタイプの人間になりたいので背筋をしゃんと伸ばして廊下を歩く。





腰に差した木刀をなんとなく撫でながら進んでいくと、こちらに小芭内が歩み寄ってきた。



小「おはよう、お帰り、姉様。部屋に布団は敷いてあるぞ」


『ありがとう、気が利くね』



風呂に直行し体を清めてから、自室の襖を開けた。






＿＿…ぼふっ



『あ"〜……』



布団に倒れ込んで、腹の底から息を吐く。



『んん〜………』



モゾモゾと動き、体勢を落ち着かせた。


それにしても、疲れた。

なんでこんなに疲れてるんだ…？


前までは不眠不休でも割と平気だった気がするんだけど……


もしかして、歳…？やだ…私まだ齢二十……



『(空腹通り越して逆にもう何も食べたくねぇ……)』




濡れたままの髪が首に張り付いて心地が悪い。

でも乾かすのも億劫だ。しばらくはもう動きたくない。



濡れた髪はそのままに、目を閉じた。



お館様からのお達しはまだ無いが、きっと今日一日は休みだろう。


もう寝てしまおう。


眠ってしまえば食欲も忘れる。起きたら、何か食べよう。




『……………………………zz』





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