箱推しなので箱ごと守ろうと思う 参【鬼滅の刃】

佰参 ページ3

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カ「……あらあら、しのぶ、一枚も笑ってる写真がないわ」


し「…三十秒間なんて笑っていられないもの」


『ふふっ、真顔でも可愛いね』


し「…………あまり見ないでください…」








浅草の街を歩きながら、大量の写真を見返す。





…予定してたよりも沢山撮っちゃいました。



スリーショットと姉妹のツーショットだけの予定が、いつの間にかピンショットも撮りまくってた。



特にわたくし、読モの如く撮りまくりました。なんだこれ。需要の無さよ。これどうすんだ。自分で持っとくの？なにそれ恥ずかしい奴じゃん。



写真館のおじさんのノリが良すぎたのがいけないんだ！


ああいうとこの主人ってだいたい盛り上げるの上手だよね。まんまと盛り上がったわ。上客だったわ完全に。途中から財布預けてたもん。お金半分くらい使った。



あんだけ撮っても半分しか減らんて…私どんだけ金持ってきてたの？とりあえず入るだけ入れてきたから数えてないんだよ。

自分でも引いたもん。カナエちゃんも引いてた。笑顔が一瞬消えたのを見た。美人の真顔こわかった。









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「…わぁお嬢ちゃん達可愛いね！女の子だけで遊んでるの？よかったら俺達と遊ばない？」


『…………』




何度目かもわからないナンパです。めんどくせえ。さっきの人達の方がイケメンだったわ。その顔で胡蝶姉妹の視界に入ることがもう罪深いのにその上この至福のひとときを邪魔す、

『あっ、あそこに人形焼があるよ！行こう！』


し「……えぇ、行こう姉さん」


カ「えっ、えっと、」


「俺が奢ってあげるよ！」

「そうと決まれば早く行こう！」





視界の隅で、男がカナエちゃんの腕を掴もうとするのが見えた。





＿＿バシィッ！



し「…姉さんに触らないでください」

『汚い手で触らないでおくれ？』




しのぶちゃんが手を払い、私がその腕を捻る。



ねぇ人形焼を食べたいんだ私は！！邪魔すんなよ！？！？


そう睨みをきかせると、男達は怯んで去っていった。食べ物の恨みは怖いからな！！




し「ふん…情けない奴等」

カ「ありがとう、しのぶ。Aさんもありがとうございます」

『いや、気にする事はないよ』

し「姉さん、騙されちゃ駄目よ。その人は人形焼を早く食べたいだけだから」

『おや、失礼だな、さすがにそんなこと、



…あぁっ！焼きたてだって！ほら！いい匂いがするね！いっぱい買っちゃおう…！』




し「……はいはい」






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