佰弐 ページ2
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無一郎くんに簪を渡したはいいものの。
無「………………」
『…………………………』
……なかなか動く気配がない。フリーズしてるなこれ。
化粧と髪のセットを頼んでた隊士ちゃんに目配せし、それとなく結い方を教えてもらう。
すると漸く無一郎くんが動き出した。
「ここをこうやって……」
無「…ここを…こう」
『(いだっ)』
「……それだと刺さっちゃうかも、…」
『(もう刺さってる……)』
無「………こう…?」
『(もっと刺さった……)』
うういだい……だが痛がる素振りを見せては駄目…そう、全ては可愛い可愛い無一郎くんの為…そうだ…私の頭皮なんてどうでもいいんだ……
無「……………できた」
「…うん、結構綺麗にできてるね」
『できたのかい?ありがとうね、二人とも』
よっし頭部の痛みで気合いも入った気がするし行くか!!
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_______
その後岩柱様の屋敷にて無事姉妹と合流し、今回の行先だという浅草に向かって歩き始めた。
『…浅草に着いたらまず写真を撮ろう』
これは、これは目に焼き付けるだけでは間に合わんこれは。
二人ともね、私が前にプレゼントした簪をね、使ってくれてる訳ですよ、は?なにそれ……好きがこぼれる……
これを写真に撮らずどうするというのよ…!!
カ「あらっ、いいですね」
し「……私は遠慮し」
『写真を撮ろう』
し「…はぁ、分かりました。一枚だけですよ」
『…何を言っているんだい?三人で数枚と、君たち二人で数枚だよ』
し「姉妹でも撮るんですか?それは別にいいですけど……
どうして私たち二人の写真が数枚なんですか?一、二枚でいいでしょう」
『ん?君たち二人と私の分で、最低は三枚いるだろう?』
し「……なぜ貴方の分も…?当たり前のように言わないでください…」
『…………たしかに』
やばい、気持ち悪い事を言ってしまった。引いてる。しのぶちゃんめっちゃ引いてる。ごめん。
いやしかし最低三枚は譲らんぞ。
カ「まぁまぁ、たまにはいいじゃない?私、写真を撮ってみたいわ」
し「だって姉さん!写真一枚を撮るのにどれだけお金がかかると思ってるの!?」
『ふふっ、お金に関しては心配はいらないよ』
懐から、パンパンになった財布を取り出す。
し「…………………」
あっまた引かれた。
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MARE(プロフ) - 海の中で目開けでも染みませんよ。普通の水と同じです(体験談) (2021年6月26日 20時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
かん - お久しぶりでございます…!楽しみにしてました。これからも楽しみに待っております! (2020年6月7日 16時) (レス) id: b9832c7634 (このIDを非表示/違反報告)
翔(プロフ) - すごいハマってます。小芭内かわいいです/笋靴砲呂燭泙蠅泙擦鵝そしてむいくんの可愛さも尊い 小芭内が一時期愈史朗くんに近かったのが笑いました。これからも楽しみにしております。(^-^) (2020年6月3日 2時) (携帯から) (レス) id: b9fae3d1e9 (このIDを非表示/違反報告)
shion - 久しぶりの投稿嬉しいです!!続きも楽しみにしてますっ! (2020年6月2日 1時) (レス) id: bbadf961a9 (このIDを非表示/違反報告)
紅蓮(プロフ) - めっちゃハマりました!!続きが読みたいです!更新頑張ってくさい! (2020年5月26日 22時) (レス) id: d6f1919e89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:M2 | 作成日時:2020年1月31日 20時