佰参拾壱 ページ31
.
愈「おい、無視をするな!」
『…おっと、すまない。君は…?』
愈「話す時間が勿体ない。ついて来い」
『おや、顔も見ていないのに醜女と決めつけるのは流石に酷』
愈「うるさい。どうせ醜女だ。さっさと行くぞ」
"どうせ醜女"……おおん……酷いや…………まぁ許すけど…
『君は愈史郎くんだね、お館様から話は聞いているよ』
愈「………………」
『…………………』
愈「…………………」
無視!!!!!!!!
あなたさっき無視するなって私に言ったんじゃん!されて嫌なことは人にもしちゃ駄目なのよ!!!
『……………(くっそう…)……』
後で珠世様とこれ見よがしにイチャイチャしてやるんだから…!
.
無言のまま早足で歩き、古民家の並ぶ閑静な通りに入った。
そして愈史郎くんは突然向きを変え、壁に入っていく。
『(ワオ)』
実際に見るとやっぱ奇妙な仕組みやなこれ。どうなってんの。
.
______
珠「初めまして、Aさん。珠世と申します。こちらは愈史郎。今日はわざわざ足を運んでくださって、どうもありがとうございます」
ほえ〜ホンモノ〜〜
美しい…まさに珠のよう……
『お初にお目にかかります、珠世様。本日は私に話があると聞き、参った次第でございます』
招かれた部屋にて正座をし、珠世様と向き合って話をする。
珠「まぁ、そう堅くなさらないで。お茶でもいかがですか」
『…では、お言葉に甘えて……』
お面を隣に置いて、愈史郎くんが出してくれたお茶を啜る。
やっべ…なんかめっちゃ緊張する……
愈「……………」
珠「綺麗な顔立ち…彼が貴女に過保護になったのも頷けますね」
彼…?
『……彼、とは』
もしかして
珠「芙蓉さんですよ」
『………………ほぅ…』
…世界は狭いですなぁ…………
.
3036人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
MARE(プロフ) - 海の中で目開けでも染みませんよ。普通の水と同じです(体験談) (2021年6月26日 20時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
かん - お久しぶりでございます…!楽しみにしてました。これからも楽しみに待っております! (2020年6月7日 16時) (レス) id: b9832c7634 (このIDを非表示/違反報告)
翔(プロフ) - すごいハマってます。小芭内かわいいです/笋靴砲呂燭泙蠅泙擦鵝そしてむいくんの可愛さも尊い 小芭内が一時期愈史朗くんに近かったのが笑いました。これからも楽しみにしております。(^-^) (2020年6月3日 2時) (携帯から) (レス) id: b9fae3d1e9 (このIDを非表示/違反報告)
shion - 久しぶりの投稿嬉しいです!!続きも楽しみにしてますっ! (2020年6月2日 1時) (レス) id: bbadf961a9 (このIDを非表示/違反報告)
紅蓮(プロフ) - めっちゃハマりました!!続きが読みたいです!更新頑張ってくさい! (2020年5月26日 22時) (レス) id: d6f1919e89 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:M2 | 作成日時:2020年1月31日 20時