佰参拾 ページ30
.
その後猛ダッシュで浅草へ向かった。すぐ着いた。
太陽は沈み始めたから珠世様とゆしろくんもそろそろ出歩ける頃だろう。
てか私が今日行くって連絡ついてるよね?お迎えきてくれないとお家訪問はできねぇぞ?
お面を付けてるので多少注目は浴びるが、そんなことはもう慣れた。
うーん、どこ行きゃいいんだろ。あ、うどん屋さん発見。
『こんばんは。きつねうどんをひとつおくれ』
「ッおっと!いつの間にそんなとこにいたんだ、びっくりしたじゃねぇか!」
『え…すまないね』
「おっ、洒落た面の嬢ちゃんだな。ちょっと待ってろよ、すぐ作る!」
なんか元気いい人だな。この人あれかな、原作にも出てた人かな。そういえばこの屋台なんか見覚えあるし。
「へいおまち!」
『わぁ…おいしそう…いただきます』
きちんと手を合わせてからうどんを啜る。
『…もぐもぐ……ん〜っうまぁ…………』
「あったりめぇよ!」
『大将天才……もぐもぐ…おいひ……』
「そうかいそうかい!へへっ、オマケに天ぷらもくれてやる!」
『わぁっ…!いいのかい、ありがとう…!!』
「ほんっとに美味そうに食うな〜嬢ちゃん!!」
『もぐもぐもぐ…………』
よく考えりゃこれ、今日初めての食事だわ…胃に優しいものでよかったわ…
.
そんなこんなで食べ終わり、中心街に入る頃には空は真っ暗になっていた。
前に胡蝶姉妹と浅草にデートに来たけど、夜の浅草は初めてだな。
流石、街の眩しい灯りで空の星が見えにくい。この感じ、久しぶりかも。前世以来かもしれない。
『(懐かしいな……う〜ん、な〜んか、ノスタルジック…前世に未練はないと思うんだけど……)』
大好きな友達には会いたいけど、生活が結構苦しかったもんな、意地悪な叔母もいたし。
あっ、そういえば私、カナエちゃんに柱就任おめでとうって伝えてなくない!?
やばばば……今度なんか買ってあげよ……
う〜ん、カナエちゃんが柱になったということは、童磨との対戦もそう遠くないなこれ。
このエンカウント率の高さの中、童磨という結構なキーパーソンに会ってないって逆に凄くない?
初対面で戦うことになるかもな…アイツ顔良いからな…気をつけよ……
……さて、これから何処へ行けばいいか……
「……おい、そこの醜女」
『…………………』
振り返らんでもわかる〜〜ゆしろーくんや〜〜ん。
.
3036人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
MARE(プロフ) - 海の中で目開けでも染みませんよ。普通の水と同じです(体験談) (2021年6月26日 20時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
かん - お久しぶりでございます…!楽しみにしてました。これからも楽しみに待っております! (2020年6月7日 16時) (レス) id: b9832c7634 (このIDを非表示/違反報告)
翔(プロフ) - すごいハマってます。小芭内かわいいです/笋靴砲呂燭泙蠅泙擦鵝そしてむいくんの可愛さも尊い 小芭内が一時期愈史朗くんに近かったのが笑いました。これからも楽しみにしております。(^-^) (2020年6月3日 2時) (携帯から) (レス) id: b9fae3d1e9 (このIDを非表示/違反報告)
shion - 久しぶりの投稿嬉しいです!!続きも楽しみにしてますっ! (2020年6月2日 1時) (レス) id: bbadf961a9 (このIDを非表示/違反報告)
紅蓮(プロフ) - めっちゃハマりました!!続きが読みたいです!更新頑張ってくさい! (2020年5月26日 22時) (レス) id: d6f1919e89 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:M2 | 作成日時:2020年1月31日 20時