箱推しなので箱ごと守ろうと思う 参【鬼滅の刃】

佰弐拾弐 ページ22

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え！！お父様まだご存命なの！！！


あかん！会ったら泣きそう！去る！！





禰「おかえ……え！？お兄ちゃん、そんなに買ったの！？」


炭「違うぞ！Aさんが……



あれ？」


葵「Aさん？どなた？」


炭「あ、母さん、さっきまで確かにそこに……おかしいな…」







なんて会話をしている親子を木の上から眺める。




『………………』




一回やってみたかったんだよね。突然消えるやつ。かっこいいじゃん、なんか。





……よし、刀鍛冶の里にいくかぁ！名残惜しいけど！！禰豆子ちゃんと話したかったけど！！！








＿＿＿＿＿＿＿








鉄「鋼鐵塚さんなら今刀を打ってますよ」


『そうですか…少しお待ちしてもいいですかね』


鉄「もちろんです。今お茶を出しますね」


『あぁ、いえいえ、お構いなく』








結局鉄穴森さんに用意して貰ったお茶をズズズと飲む。




鉄穴森さん、蛍さんを呼んでくるって言ってたけど大丈夫かな。ガン無視されてないかな。あの人刀のことになると盲目的になるもんね。




『……………ズズっ…』




傍に置いた日輪刀をちらりと見る。


…海水に濡らしただけでメンテナンスは大袈裟だったかな……いやでもそのせいで折れたらやだしなぁ…



せっかく八年の間この刀とやってきたんだし。屋敷の隊士に聞いたけど、八年間一度も折らずにってのは相当珍し、




＿＿ドドド……




『………………』




デジャヴだぞこの展開……


私の経験上そろそろ襖がスパンと、





＿＿スパンッ



鋼「A！？久しぶりだな！！」


『(いや汗すご！？)お久しぶりです、蛍さん』



ひょっとこ面を伝って滴る汗が畳に染みをつくる。


蛍さんの後を追ってきた鉄穴森さんが、手拭いを振り回しながら部屋に戻ってきた。



鉄「鋼鐵塚さんが鍛刀を中断した！？！？それと好い人の前に出るならその滝のような汗を拭いてください！」


鋼「おい！本人の前で好い人などと言うな！」


鉄「いや貴方この前求婚してたじゃないですか何を今更」


『…とりあえず拭きましょうか、蛍さん』


鋼「Aが言うなら仕方ないな」


鉄「はァ…………」




苦労人鉄穴森さん。お疲れ様です。




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