箱推しなので箱ごと守ろうと思う 参【鬼滅の刃】

佰弐拾壱 ページ21

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『おつかいをしてるのかい？偉いね』


炭「いえいえ！そうだ、俺達今から八百屋に行くので一緒にどうですか？そっちで買った方がいいと思います！」


『(売ってる本人の前でそれ言うてタンジロくん……てか別に野菜が買いたいわけじゃないんだけどな…)





…いや、その必要はないよ。

君、全部買ってもいいかな』


「ぜん…！？あぁ、ありがとう姉ちゃん！恩に着るよ！」



明らかに法外な転売ヤーらしい値段ではあるが全部買いました。





転売少年は風呂敷にお金を包んでそそくさと去っていく。



『…さて、買いすぎてしまったから、少し貰っておくれよ』


茂「いいの！？」


炭「え！？そんな、申し訳ないので大丈夫です！」


『う〜ん、でもこの量は持って帰れないからね…貰ってくれると助かるんだが』


炭「…本当にいいんですか？」


『もちろん。あそこに置いてあるのは君達の荷台だろう？私も運ぶのを手伝わせてもらうよ』









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茂「凄い！早い！力持ちだなぁA！」


『ふふ、ありがとう。野菜が落ちないようにしっかり支えてておくれよ？』


茂「任せとけ！」


炭「(軽い…俺、ほとんど引いてないぞ…？この人、一体何者なんだ…)」





山の中、野菜と茂くんを積んだ荷台を後ろから押して進んでいく。





炭「…あの子、旅の人を見つけては同情を買って不当に高く野菜を売りつけてるんです。

始めは村の人達も少し買ってあげてたけど、だんだん話を盛り始めて呆れられて無視されるようになったんですよ。



…どうしてあの子から野菜を買ったんですか？」


『売りきらないと帰れないのも、親御さんに殴られるのもどうやら本当らしかったからね』


炭「そうなんですか？…でもあの子からは悪人の匂いがした…」


『確かにそうかもしれないが、子供にあんなことをさせる親が全部悪いんだ。だからあの子のことはあまり責めないであげておくれ』


炭「………そうですね！」




『ふふ、いい返事だね。

…さて、屋根が見えてきたが、あれが君達の家かな？』


炭「あ！そうです！


おーい、父さん、母さん、竹雄、禰豆子ー！！」






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