箱推しなので箱ごと守ろうと思う 弐【鬼滅の刃】

玖拾伍 ページ45

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オイオイオイ大岳山って伊之助が育ったあの大岳山か。



じゃあこの人あのたかはるか。


うん、言われてみれば確かに福耳だし睫毛長い。




伊「ん？誰だお前」


『と、とりあえず家の中に入った方がいいんじゃないかな、ほら、嵐だし、』

伊「お前！俺と勝負しろッ！」


『いや、嵐だし、』


た「何やってんだジジィ部屋に入れ早く！」


爺「有明の つれなく見えし 別れより……」

た「いいから早くしろ！！」






たかはるはお爺様を引きずり、私は伊之助を引きずって家に上がらせてもらった。






＿＿＿＿＿







た「…ほら、これで拭け」


『あぁ、ありがとうね』



受け取った手ぬぐいで伊之助の猪頭をわしゃわしゃと拭く。



伊「………………ﾎﾜﾎﾜ」


た「違ぇよ自分を拭けよ！」


『ん？あ、そうか』



お面を外して、とりあえず顔周りを拭いた。



た「…………………」


爺「おぉ…べっぴんさんじゃのぅ…たかはるの嫁か…？」


た「バッッカやめろ失礼だろ、！！」


爺「いつもたかはるが世話になっとるのぅ……」


た「だからやめろって…！」


伊「ここは俺の縄張だ！ここにいたきゃ俺と戦うんだな！」


『屋内だし、やめておこうね』


伊「お前、強いだろ！！強者の匂いがする！！」


『そんなことはないよ』





伊之助を適当にあしらいながら、部屋を見回した。




……あ、日輪刀。もう鬼狩り始めてるんだ…





伊「勝つ自信がねぇなら子分にしてやってもいいぞ」



あっそれは惹かれる。



『君が私の親分になってくれるのかい？』


伊「親分……ﾎﾜﾎﾜ



そうだ！親分だ！！」


『そうか、じゃあ私は今日から君の子分だね』


伊「君じゃねぇ伊之助だ！！」


『私はAAだよ、よろしくね伊之助くん』


伊「伊之助じゃねぇ親分だ！！」


『ふふっ、よろしく、親分』





おやびーーん！！かわいいよおやびーーーん！！






A郎は子分一号だからこれやる！！と、伊之助は懐から何かを取り出して私に手渡した。




『ん？これは……』


伊「ぴかぴかのどんぐりだ！！！」





おやびーーーーーん！！！！！




また家宝が増えたよおやびーーーーーーん！！！！







『大切にするね…』

伊「当たり前だ！！！」

『子分一号か…嬉しいな』

伊「二号はこいつだ！！！」

た「違ぇよ！！！！」

伊「どんぐりはやらねぇ！！」

た「いらねぇ！！！！！」







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