箱推しなので箱ごと守ろうと思う 弐【鬼滅の刃】

捌拾玖 ページ39

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それから有一郎くんは動かなくなって、あぁ寝たか、とか考えてたらいつの間にか私も寝てた。







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翌朝、目が覚めると有一郎くんはこっちを向いて寝ていて、私も寝ている間に無意識に二人まとめて抱き締めていたので布団の端に少し余裕が出来ていた。





あ〜こんな幸せな寝起きが未だかつてあっただろうか……








幸せを噛み締めながらぽけーーっとしていると、









＿＿＿スパンッ！！

『あ(ァァァァアアびっくりしたァッッ！！！！！)、


……おはよう、小芭内』


伊「……………………」





文字通り、絶句している小芭内が襖を開け放っておりました。





驚きで言葉も出ない、と言うよりも、無、です。






『……有一郎くん、無一郎くん、朝だよ、起きようか』




優しく肩を揺すると、二人はゆっくりと伸びをした。




無「…んん…………」


有「…ん………ん？…あぁ、なんだ、小芭内か…」



伊「……………出ろ。今すぐ出ろ」


無「…ん〜〜………………」


有「…なんだよ……元々俺の布団だし…出ろはおかしいだろ…」


伊「…………ちがう、表に出ろと言っている」


『…落ち着いておくれ小芭内……』


伊「俺は落ち着いている。それこそ、今まで生きてきた中で一番落ち着いている」



『(た、たしかに……)』



無「…ふあぁぁっ…………A、今日の朝餉はなに？」


『…ん…なんだろうね、後で隊士に聞いてみようか』


有「……俺、厠いってくる…………」


伊「…姉様、説教だ。部屋に来い。今すぐだ」


『(ﾋｪｯ…)…わかったよ……』


伊「その後にお前ら二人だ。わかったな」


有「えぇ……」


無「…忘れるかも」


伊「わかったな？？？」



有「…………ﾁｯ…」








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