検索窓
今日:120 hit、昨日:81 hit、合計:2,316,536 hit

捌拾捌 ページ38

·







意外なお誘いに、少しだけ眉を上げる。




……え、こちらからお願いしたいんだが?






無「……だめ?」

『いいよ』

無「やった」




あっ承諾してしまった!!


もう知らん!翌朝気が付いたらお縄になってたとか有り得るがもう知らん!!





返事を聞いて私の手を引いた無一郎くんは、廊下に出て部屋へ向かった。





『……ん?そっちは有一郎くんの部屋だよ?』


無「そうだよ、三人で寝るんだよ」




エッ!イイノッ!?




なんの躊躇もなく襖を開ける無一郎くん。



外から部屋を覗くと、布団は一枚しか敷かれてない。そしてその中心に、小さな山が。



有「…風が入る。早く閉めてくれ」


『あっ、すまないね』







·






·







一枚の布団の上に、三人ぎゅうっと並んで寝る。


…だいぶ狭い。




私と無一郎くんが向かい合い、無一郎くんと背中合わせにして有一郎くんが寝ている。





そして、二人は私の右腕を枕にして寝ている。





やわやわな腕しててよかったわ…力はめちゃくちゃあるけど筋肉はめちゃくちゃ無いんだわ……




腕の死は確定です。南無。だがこの至福のひとときの代償がこの腕一本で済むなら安い話だよありがとうございます!!









早くも無一郎くんは眠りに落ちたようだ。規則的な寝息を立てて、私の胸元に顔を埋めている。可愛い。



一方の有一郎くんは、落ち着かないようで先程からもぞもぞと体勢を変えていた。




『…ごめんね、落ち着かないだろう?』




無一郎くんを起こさないように、小さな声で囁く。




有「…まだ起きてたのか」


『もしあれだったら、新しい布団を出して寝てくれても構わないからね』


有「…面倒だからいい」


『そうか……』


有「……なぁ」


『…ん?』


有「………無一郎は、今まで一人で寝たことがないんだ」


『…そうだったのか』


有「だから、これからも偶にこうやって寝ることがあると思う」


『うん、わかったよ。



…私、こうやって誰かと同じ布団で寝るのは初めてなんだ』






……あっ違うわ嘘ついたごめん前に無惨様と寝たわ…!!



えっもしかしてあれが私の初添い寝…?そんな…マジか……



親とも寝たことないのに……!!





有「……そうなのか」


『…うん』




まぁ無惨様の時はベッドだったし……布団じゃないから……嘘はついてない……うん……






·

捌拾玖→←捌拾漆



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1347 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
3386人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 愛され
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

うさぎもち - 無一郎かわええ・・・ (8月5日 16時) (レス) @page47 id: 6ed501a3ba (このIDを非表示/違反報告)
冰輪(プロフ) - 無惨のママみがつおい……w (8月1日 0時) (レス) @page27 id: 3dfd0d46a5 (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - いつも楽しみにしてます最新頑張ってください応援しています (2021年5月21日 22時) (レス) id: 15c1247fea (このIDを非表示/違反報告)
りぽE - 錆兔好き…。 なんでこんなイケメンなん??錆兔と義勇さんに攻められたらやべぇな (2020年6月10日 16時) (レス) id: 15686f771a (このIDを非表示/違反報告)
桃綺薇(プロフ) - 鯖兎に惚れた…… (2020年4月20日 18時) (レス) id: 3e7a0f8c20 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:M2 | 作成日時:2020年1月18日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。