箱推しなので箱ごと守ろうと思う 弐【鬼滅の刃】

漆拾漆 ページ27

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「帰るぞ」って、てっきりこの場で解散ってことだと思ってたんですけどね。


まぁ「明日も」という言葉を聞いた時点で嫌な予感はしてたんですけどね。








無「この部屋の物は好きに使ってもらって構わない」


『アリガトウ………』





わたしたち、無事無限城へ帰還致しました。




なんで？






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それから二週間ほどが経った。



左腕は手首くらいまで生えてきた。






無限城の中だから黒死牟さんとか童磨とか遊びに来てくれると思ってたのに、一人も訪問者がいません。



その代わり無惨様が頻繁に来ます。頻繁にです。




私に美味しいものをたらふく食べさせ、そのお礼と言わんばかりに私の血を吸っていきます。




最近はもう身を食べられてないだけまだマシだと思えるようになってきた。


監 禁されてるわけじゃないよ…出入り自由だもん…自力では出られんがな……ハッ…








なんで私がここに住まわされてるのかは依然不明なままでございます。


食糧として置いてるにしては血の摂取量少ない気がするし…





当たり前のようにベッドに入ってくるし……





完全にオメーの趣味だろって服着せてくるし…これがセンスが良いんだなまた……





お風呂上がりは髪を乾かしてくれるし……






美味しいご飯用意してくれるし………






暇って言ったら外に連れてってくれるし……






う〜ん…………








おかあさんなのかもしれない…………








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夜になりベッドに寝ていると、ラフな格好をした無惨様が部屋に来る。完全に寝に来てんな。



『…………また来たのかい、はい、どうぞ』



もう慣れたことなので最初からスペースは空けてあります。慣れって怖いね。






何気なく私の頭を腕に乗せた無惨様。そのまま柔らかく私の頬を撫でた。



向けられた目がくすぐったくなるほど優しい。





顔面強い……これが鬼の始祖って…そんなことある…？人類勝てる…？人類の負けなのでは……？






無「……A、もう既に眠そうだな」


『いっぱい食べたら眠くなるんだよ……今日のご飯は特段に最高だった…ついつい食べ過ぎてしまったよ……』


無「(なるほど此奴は洋食が好きなのか……今日は確かオムライスやビーフシチューだったな……また今度用意しよう……)




……もう眠れ、A」



『ん〜、おやすみ…………』


無「…あぁ、おやすみ」




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