捌拾陸 ページ36
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『…………………ん?
…………鶴……?』
この鶴以外は何も入っていない。
綺麗な千代紙を使った、少し歪な折り鶴だ。
こんなことをするのは…………あ。
『…そこに誰かいるね、入っておいで』
襖の奥に声を掛ける。
少し開いた襖の隙間から覗くのは、
無「…………鶴、折ったからあげるよ」
ぽやっとしている無一郎くん(かわいい)です。
『ふふっ、おいで』
無一郎くんはてくてくと部屋に入ってきて、ぴったりと私にくっついて隣に座った。
ありえん可愛い。条件反射的にめちゃくちゃ頭を撫でる。
なんでこんなに近いの?私臭くないかな、大丈夫?
無「有一郎に、折り方を教えてもらったんだ」
『初めて折ったのかい?それにしては上手じゃないか』
無「まぁほとんど有一郎が折ったんだけどね」
『おや、そうなのか。私が貰ってもいいのかな?』
無「うん、せっかくだからAに渡せばって、有一郎が言ってたから、Aにあげる」
『へぇ、その有一郎くんは今何処にいるんだい?』
無「そこにいるよ。
………………ほら」
そう言って無一郎くんは襖を大きく開けた。
有「…っあ…!……」
『…おやおや……』
……なるほど、さっき少ししか襖を開けなかったのは有一郎くんがいたからなんだね。
『…こんにちは、有一郎くんもこっちにおいで』
有「…………………」
そろりと入ってきた有一郎くんは、無一郎くんを挟んで私の反対側に座った。
無「有一郎がね、Aに言いたいことがあるんだって」
有「あっ、おい無一郎…!」
『…ん?なんだい?』
有「……えっ、と……………」
無「ねぇ、時間の無駄なんだけど」
有「あぁぁわかったよ言うよ!!
この間の!!悪かった!!!」
『この間の…?』
有「……俺、別に、Aの顔、嫌いじゃないから」
無「僕も、Aの顔好きだよ」
有「べっ別に好きとは言ってねぇよ…
……それと、助けてくれて、ありがとう…」
『…………ふふっ…』
有「な、何笑ってんだよ……」
『いやぁ、私は幸せ者だなぁと思ってね』
有「………ふん……」
あぁ〜心がほわほわするんじゃあ〜〜〜
「ふふっ」で済んでよかったわ〜発狂するとこだった〜あぶね〜
てか時透双子に顔好きて言われた〜この顔に生まれてよかった〜神様ありがとう〜〜
心が南無南無するんじゃあ〜〜〜
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うさぎもち - 無一郎かわええ・・・ (8月5日 16時) (レス) @page47 id: 6ed501a3ba (このIDを非表示/違反報告)
冰輪(プロフ) - 無惨のママみがつおい……w (8月1日 0時) (レス) @page27 id: 3dfd0d46a5 (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - いつも楽しみにしてます最新頑張ってください応援しています (2021年5月21日 22時) (レス) id: 15c1247fea (このIDを非表示/違反報告)
りぽE - 錆兔好き…。 なんでこんなイケメンなん??錆兔と義勇さんに攻められたらやべぇな (2020年6月10日 16時) (レス) id: 15686f771a (このIDを非表示/違反報告)
桃綺薇(プロフ) - 鯖兎に惚れた…… (2020年4月20日 18時) (レス) id: 3e7a0f8c20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:M2 | 作成日時:2020年1月18日 22時