箱推しなので箱ごと守ろうと思う 壱【鬼滅の刃】

伍拾 ページ50

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……えぇ、乗り回されましたけど？？？



最初は断ってたんだけど、だんだん「ここでてっちんさまの気を悪くさせたら刀鍛冶の里と鬼殺隊の関係が険悪になってしまうのでは」とか思い始めて結局タクシー兼荷物持ちしました。






蛍さんが刀打ってる最中だったのが唯一の救いだったね。あれからちょっと避けてたから。ごめんね蛍さん。



鉄穴森さんが一応声掛けてきますねとその場を去ろうとしたのを全力で阻止して帰った。





＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿






＿＿＿随分と時間がかかったね？どんな用事だったのかな。


『お館様が知る必要はございません…知らない方がいいかと思われます…………』



＿＿＿それはまぁ…うん、お疲れ様。……もうすっかり夜になってしまったね…





＿＿＿…じゃあ次は、藤襲山に鬼を補充してきてくれるかな。三十体ほど頼むよ。


『……………』




えーうそーん。今の流れ完全に「今日はもう帰っていいよ」だったじゃん……




『…承知いたしま(ちょっと待て三十体！？)…した』





できんことはないが……はぁ……稀血の出番か……







…え？みんな忘れてた？私稀血よ？いい匂いさせてそこらの森走り回ってんのよ？頑張ってると思わんか？





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お館様の言うことはー？ぜったーい！！なので意地で三十体集めた。木刀でミンチにしてから藤襲山に放った。




まぁ、意地だけでどうにかできる問題じゃなかったので血で集めさせて貰ったよ。さねみんの如く腕切った。






でももうその傷もほぼ治ってんだよなぁ。




年を経るにつれて徐々に怪我の治りが早くなってるんだよね。


多分小指持ってかれても一週間くらいでまた生えてくると思う。小指生えるってなかなかのパワーワード…




…芙蓉さんの御加護ってことにしとこ。






『…………明日で十四年、か』





明日は芙蓉さんの命日だ。




あれからあの町には一度も帰っていない。





『(みんな元気かな…………)』







……久しぶりに帰ってみよう。明日からちょうど二日の休暇を頂いてるし！一応お館様に言っておこう！小芭内に言うのも忘れずに！！






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伊「いやだ俺も行く」


『小芭内は明日合同任務が入っているだろう？』


伊「休む」


『うーん、小芭内には私がいない間この屋敷を守っていてほしいんだよ…



…お願い、聞いてくれないかな…？』


伊「尊い(すぐ帰ってこい)」








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