箱推しなので箱ごと守ろうと思う 壱【鬼滅の刃】

参拾玖 ページ39

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＿＿二ヶ月後






善「…………」


『…………………』







……これどういう状況？






『……あの？』



善「………………」


『……あの？もしもし？』


善「…へ……あっハイっ！？」


『…腕、離してくれるかい？』


善「……アッすいまっせん！！！」」


『うんいやいいんだけどね……』





二ヶ月ぶりの獪岳くんとのお稽古が終わり、屋敷を出ようとしたところで急に現れた黒髪善逸くんに腕を掴まれた。






振り返って善逸くんの顔を見た瞬間、私は面を外した。




え？なんでかって？








……騒いでほしかったから。




本家の汚い高音聞きたいじゃん！！そこそこ顔良い女だったら誰にでも求婚するでしょこの子！？




だから……私にも求婚してくれると思ったのに……






善「……………」






全くその気配がないのだよ。


え……私ほんとは可愛くないのかな……




え、アレ？女の子がいたからとりあえず腕掴んだはいいものの、顔がタイプじゃなかったからここからどう言い訳するか考えてたっていうアレ？




泣いちゃうぞ？？





善「オッオレ、ゼンイツッテイイマス」


『…AAだよ。よろしく、善逸くん』


善「…………ハイ」


『…………………』






……気まずいんだが。



なにこの時間。







桑「＿んいつ＿＿善逸ーーッ！！そんな所にいたのか！逃げてないで修行をしろ修行をッ！！」


善「ヒッ！じ、じいちゃん…！



ま、またねAサン！なんかほんとすいませんでしたァ！！

あっ俺我妻善逸です善逸って呼んでください！じゃっ！」


桑「あっちょっ、コラ待てェェェ！！！！」


『名前はさっきも聞いたけど…って、もう行っちゃった…』






救いの神桑島様が現れて、逃げる善逸くんを追いかけていった。




『…………………』




不思議な空間だったなぁ(?)








獪「……アイツの事は気にしなくていい。忘れろ」


『わっ獪岳くん……』


獪「あのカス、いつもあんな調子だからな。




…そんなことより、次はいつ来るんだ」


『う〜ん、普段通り、また二ヶ月後かなぁ』


獪「……そうか。だが二ヶ月後はもう桃の時期終わってるぞ？」


『うん…？』




獪「…………だから、もっと早く来いって言ってんだよ！……桃が食いたければな」

『毎週行くね』




なになにかいがっきゅん、そんなこと言われたら期待しちゃうよ？通いつめるよ？




え？桃につられたわけじゃないよ？






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