箱推しなので箱ごと守ろうと思う 壱【鬼滅の刃】

肆拾 ページ40

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＿＿二年後。







え？はやい？うん私もそう思う。




でもあれから大した出来事もなかったのよ。






強いて言うなら、日の呼吸使えちゃったってくらい(ヤバい)



誰にも言ってない。お館様にも。




いやぁ刀が黒くなった時点でそんな気はしてたけどね。まさかほんとに使えちゃうとは。



これからも誰にも言わないつもり。



日の呼吸の継承者として無惨様に狙われて殺されたらたまんないからね。








そんで先ほど、蛍さんが屋敷に来ました。




今目の前に座っております。何しに来たのでしょうか。








『…あの』


鋼「面を外せ」


『アッハイ』




私が面を外したら蛍さんも外した。



ビェッ顔がいい……



…しかし私もこの二年無駄に過ごしてきた訳ではない！イケメン耐性を身に付けたのだ！！


どうやったかは極秘だ！！！！





鋼「…お前、今歳はいくつだ」


『十九ですが……』

「ほう。俺は三十三だ」




なんか数年前もしたなこのやり取り……




『そうですか……』


「…来年だな」

『何が？』





何が？





鋼「二十になったらお前を……いや、なんでもない」




えっそこまで言ったらもう全部言っちゃおうよ？


気になるやん？？


えっそういう作戦？？？





『二十になったら、なんですか？』


鋼「言わん。来年になればわかることだ」


『(あかん怖い……)』





『………みたらし団子、ありますけどいか』

鋼「いただこう」



『……少々お待ちくださいね』







蛍さんは団子を食べた後ご機嫌に風鈴を鳴らしながら帰っていった。





……ほんとに何しにきたんだあの人。




＿＿＿＿＿





その日を境に、蛍さんはよく私の屋敷を訪れるようになった。



わたくし自他ともに認める社畜だから外にいる時間の方が長いんだけどなぁ。






私がいない日、小芭内が休みだったりすると彼が蛍さんの相手をしていてくれたりする。



おそらく、いやきっとそのせいで、ここ最近の小芭内は更年期の如くイライラしている。




伊「ホタルだかテントウムシだか知らんが何故足げくこの屋敷に通う？A姉様が迷惑がっているのがわからないのか？？」

『こら小芭内、そんな言い方』

鋼「お前のような小僧が私の名を気安く呼ぶな！！蛍さんと呼んでいいのはこの世に一人だけだッ！！」


『蛍さんはちょっと黙って』






ここは幼稚園か？？三十三歳児なのか？？？





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