弐拾壱 ページ21
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なんか偉そうな態度で語ってしまった訳ですが。
おどおどしてる冨岡さんが可愛すぎて思わず笑ってしまった。
絶対気持ち悪い顔してたな。お面付けててよかった…
その後何故か不貞腐れた顔をしている錆兎に呼び捨てで呼んでくれと言われ内心狂喜乱舞。
戸惑いながらも呼んでみれば、
なんと、
無視された。
無視された。
ハァッ!?!?
「 (ガン無視) 帰ろう、義勇」てアナタ…
錆兎くんアナタ上げて下げるのお上手ね!?
乙女の心弄びやがって!!プンプン!!!
でも帰り際その背中に手を振って見れば、小さく手を振り返してくれた。
もう……はぁ……
全て許すよ…………
_________
七日間ろくに眠りも食いもせずだったため、今回は二日間の休暇を頂いた。
最終選別の見廻りの次の日はだいたい休みにしてくれるんだよねお館様。
ありがたい…休みなんて月に一日あればいい方だから…
(今日は甘味を食い荒らしてやる……)
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なんて意気込んだはいいものの。
三色団子を一本頂いたところで、近くも遠くもない森で鬼が出たと聞き、すかさず時間外労働。
非番の日は愛棒である木刀しか持ってないため、雑魚鬼は日の下に放り投げ、親玉らしき鬼はズタボロにして最後に陽炙り。
夕陽で焼いたので散りゆく灰がなんか趣深かった。
『(あ〜あ、お腹空いた……)』
今日はもう寝てしまおう…寝て空腹を忘れよう……
鬼を殲滅したその森で、野宿。
一人眠りに就いた。
____
『………んん…』
ざわざわと辺りの煩い音で目が覚めた。
木が葉を鳴らす音だ。
夜明けが近い。今は四時過ぎだろうか。
……今日は風が強いな。
だんだんと覚醒していく頭の中に、いつかの光景が浮かんだ。
確か、あの日もこんな風の強い日だった。
……嫌な予感がする。
『……ぁ………だれかが…しぬ……………
…いかないと』
気付けば私の足は走り出していた。
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Kさん - なんかこの作品のおかげで小芭内のこと好きになったわ.....この作品好きぃぃ!! (6月14日 20時) (レス) @page36 id: 91d89c4fce (このIDを非表示/違反報告)
廣岡唯 - 面白い続きが観たい… (2022年11月5日 11時) (レス) @page14 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
カド松(プロフ) - 彼女、気づいたら痣だらけになってそう (2020年11月14日 19時) (レス) id: 8d052b9284 (このIDを非表示/違反報告)
咲拉(プロフ) - お返事ありがとございます!M2様の文は個性豊かで面白い所も皆様に刺さるポイントだと思っています。これからもM2様らしいコミカルさも折り込まれた作風を楽しみにしています!真摯に対応して頂いてありがとございました。今も大変かと思いますが、体調気を付けて下さい。 (2020年4月21日 13時) (レス) id: 94dbf7702a (このIDを非表示/違反報告)
M2(プロフ) - 咲拉さん» 読み返してみると結構拙い文が多いですね…申し訳ないです。今度リメイクしてみようと思います!有難く参考にさせていただきますね! (2020年4月21日 0時) (レス) id: ca371dd3e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:M2 | 作成日時:2020年1月11日 13時