箱推しなので箱ごと守ろうと思う 壱【鬼滅の刃】

拾伍 ページ15

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すぐに刀が届けられるというので近くの宿に滞在。


私の鎹鴉は礼儀正しい男の子でした。烏くんと呼んでます。


隊服は蜜璃ちゃんみたいな感じ。上はちゃんと閉まってるけどね！首元までかっちりとね！

だがいかんせん丈が短い。タイツを用意してもらったけど、これがまた透け透けでなんともいえない。


防御力は？？大丈夫なんか？？


おい前田？？？？



あ、狐面は相変わらずしっかりと付けてます。

付けてないと街中でめちゃくちゃ見られるんだよ！ちょっと可愛いからかな！？最近やっと自覚したよ！



前世で化粧した顔が、今の私のすっぴん。

この時代の人達は積極的だね、すんごい声掛けられるんだよ。




仕事柄目立つのは良くないので、面は片時も外さないようにした。

狐面でも十分目立っている気はするけど。





そんで今目の前に蛍さん座ってます。鋼鐵塚の蛍さんです。


めちゃくちゃに声がでかいし話聞かないこの人。

さっきからお隣さんが壁叩いてくる…ひぃごめんなさい……


『…あ、あのそろそろ刀を…』

鋼「ん？この木刀はお前のか。見せろ」

『(ほんとに話聞かねぇなこの人)』



話が噛み合わないひょっとこ面と狐面の図ってこれ何これ。



鋼「随分と年季が入ってるな…」


『…えぇ、六年以上はそれ一本で鬼を討ってきたので、』

鋼「鬼相手に一度も折らずにかッ！？！？」



＿＿ドンッ！

＿＿さっきからうるせぇぞ！



『鋼鐵塚さんお静かに！』

鋼「見たところただの木刀のようだ、これはきっと持ち主の使い方が良いかつ大切にﾌﾞﾂﾌﾞﾂ……」



『…あの、みたらし団子いります？』

鋼「いただこう！」



用意しといてよかった。





.





＿もぐもぐ



鋼「………(もぐもぐ)」



嘘だろ顔が良い…いや知ってたけど……



鋼「…なに見てんだ」


『いいえ、なんでもありませんよ』


鋼「……チッ、ほら食え」


『あっ、ありがとうございます？』



欲しくて見てたわけじゃないんだけど…



面を外して食べると、今度は鋼鐵塚さんがこっちを凝視してきた。



＿もぐもぐ



『…あの……』


鋼「お前、歳は？」


『…十二です』


鋼「俺は二十六だ」


『は、はぁ……』



さいですか……







＿＿＿＿＿＿＿＿








結果、刀身は黒。それはもう真っ黒。




炭治郎とお揃いじゃーん！！




なんて喜ぶ私とは裏腹に、蛍さん(呼べって言われた)は肩を落として帰っていった。



なんかごめんね蛍さん。



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