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｢おい兄ちゃん。その綺麗な姉ちゃんを渡して……っ、なんでもねぇ｣
さっきから色んな人に声をかけられるが、ショッピが相手を睨みつけると大体みんな怯えて走り去っていく。
ショッピが怖いのか妖怪同士でしか分からないなにか強いものを感じるのか…。
しばらく街中をグルグルと回っていて気づくことがあった。
オス猫の鳴き声が目立つことだ。
しばらく歩き回っていたから少し休憩しようとあまり妖怪のいないところまで来てベンチで休む。
『もしかして、今猫の発情期？？』
syo｢え？｣
『いや、妖怪だから猫に発情期とかあるのか分からないけど…オス猫の鳴き声が発情期の時と同じような気がしたから…メス猫が発情期にはいってそれにつられてオス猫もなってる可能性があるのかなぁって』
いや…でもこの仮説で言うとショッピ君もかなり危険なのか？
syo｢…確かに今の状況からするとその可能性は高いけど…｣
『問題は暴力沙汰になってる事だよね…』
発情期迎えてるなら暴力なんて起こすはずがない。
syo｢何か他に原因が……もう少し妖怪のいる所に行って聞き耳立てましょうか｣
『そうだね、話してる振りとかして周りの様子と会話聞いて怪しいところないか調べよう』
建物が沢山あるのにみんな外に出ているから情報収集は簡単だった。
堂々と道路に出ればイチャついてる妖怪が多く見られる。
妖怪って…妖怪同士でシたりするの全然ないって散々聞かされてたのにここじゃそんなのがありえないと思える。
普通に会話してるのも逆に浮いてしまうということで、今ショッピくんとイチャついてる…振りをしている。
まぁシンプルに壁に押し付けられて至る所に軽くキスされてるだけで、私が軽く声を出したり、ショッピくんが好き、とかなんか定期的に言ってくれるが私たちの意識は外野に行っている。
私達なかなかの演技力あると思う。
数分間続けていれば、男の人たちがコソコソと何かを話しているからしっかり聞き取れるように集中する。
｢おい、あの薬はまだか？｣
｢しっかり貰ってきましたよ｣
｢よくやった…これであのメス猫を発情期に迎えれば周りの馬鹿なオス猫がつられてく｣
｢あの壁際にいる綺麗な姉ちゃんにもこれ渡してこい。あれは使えるぞ｣
｢了解です｣
私の視界からは男の人たちが見えた。
一人の男性が近づいてくるのを見て、ショッピ君に今のことを軽く伝えれば、そのまま貰おうと言われ、頷く。
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涼太(プロフ) - 93の裏話とか見てみたいです！ (2021年1月31日 18時) (
レス) id: bee7f3f171 (このIDを非表示/違反報告)
狐 - 番外編書いてほしいです！ (2021年1月13日 7時) (レス) id: 0b148af4d6 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 更新嬉しいです！！番外編とても気になります。楽しみにしてます！！ (2021年1月10日 20時) (レス) id: 4a80c5fc59 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 久しぶりの更新…！！すごい楽しみにしてました！93話の番外編…気になります、気が向いたらでいいのでお願いします…楽しみにしてます。これを気に最初から読み返そうと思います！ (2021年1月10日 16時) (レス) id: e30e1010c9 (このIDを非表示/違反報告)
りっつ(プロフ) - コメント失礼します。更新待ってました…！この作品大好きです！もし良ければ93話の番外編読みたいです。ぜひ番外編よろしくお願いします！これからも頑張ってください！楽しみにしてます！ (2021年1月10日 16時) (レス) id: ef881a478a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あるっぷ
| 作成日時：2020年5月31日 13時
