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音に驚いたオカミーは大きな鳴き声をあげるとドゥーガルは後ろに走って逃げていく。
「よーし、よーし」
『ニュート、落ち着くまで一旦避難しなきゃ…っ、わぁっ！？』
暴れたオカミーの翼に当たってニュートと一緒に吹き飛ばされるが、上手く掴まれずにその勢いで吹き飛ばされてしまう。
「A！！」
結構な勢いで突っ込んだところは幸いにもダンボールの箱の山だった。空っぽのものが積まれていたからか、そこまで大きな衝撃はなかった。
『大丈夫！こっちは問題ない！』
上を見上げればニュートはオカミーの頭の上に上手く乗った見たいだが……暴れすぎて大変なことになっている。
「なにか虫を見つけて！！なんでもいい！虫とティーポットを！！」
彼は彼で振り落とされないようにしがみつくのに忙しそうだ。
どちらかを探そうとすると、目の前の木箱にティーポットが入っていた。
『ティーポットよ！！！』
上にかざせばオカミーは大人しくなった。
オカミーの視線の先にはジェイコブの手に握られた虫1匹。
「ゴキブリをティーポットに」
ニュートは小さい声でジェイコブに伝える。
だがこの距離とてもじゃないけど届かない。
ジェイコブと目を合わせて頷けばジェイコブは虫を空中に放り投げる。
オカミーは虫を追いかけて移動し、私も虫に向かって走っていく。
何とかオカミーより先にゴキブリをティーポットの中にいれれば、オカミーはティーポットに入るために体を小さくしていって中に収納されていった。
カチャン、と子気味のいい音もしてニュートがティーポットの蓋を閉める。
『っ、はぁっ、は…』
「はぁっ…、っは…」
ニュートと私は息を切らしながら呼吸を必死に整える。
ポットの中からは虫を食べてる音が聞こえてきた。
ティナは私達にゆっくり近づいてくると、しゃがんで視線を合わせてくる。
「正直に言って……トランクから逃げたのはこれで全部？」
「これで全部だ」
疑うような視線に、『ホントだよ』と付け加えて言えばティナは安心したように微笑んだ。
ドゥーガルとオカミーを戻すためにトランクに入る。
入った途端、ニュートのコートの中から二フラーが飛び出してきて私の顔面に飛びついた。
『ぶわっ！？』
顔面に飛びつかれた勢いで倒れそうになったが何とか踏み留まる。
ジェイコブはドゥーガルを慣れた手つきで巣に戻し、ティナはオカミーをそっと巣に戻した。
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紅月@aile(プロフ) - 初コメ失礼します！映画沿いで主人公ちゃんとニュートの絡みにドキドキしながら読んでました！何より、文才が凄くて感動しました！2作目も読みたいです！ (2022年5月16日 17時) (
レス) id: 1bb58b29e8 (このIDを非表示/違反報告)
ロッカルキングボーン！(プロフ) - 初めてのコメント、失礼します！本当に本作品が大好きで、本当に最高でした…！主人公ちゃんとニュートの関係性も最高ですし、なにより文が読みやすくて本当に素晴らしいの一言に限ります…！この作品を書いてくださり、そして公開してくださりありがとうございました！ (2022年5月12日 0時) (レス) @page50 id: c839c729ee (このIDを非表示/違反報告)
おちゃ(プロフ) - はじめまして！1作目完結おめでとうございます！！いつも楽しく拝見していました。是非2作目も読みたいです。よろしくお願いします！ (2022年5月12日 0時) (レス) @page50 id: 619933edc5 (このIDを非表示/違反報告)
koropochi0125(プロフ) - 2作目お願いしてもいいですか？ (2022年5月11日 21時) (レス) @page50 id: f7a260b65c (このIDを非表示/違反報告)
真実(プロフ) - 初コメ失礼します！！完結おめでとうございます！！2作目も楽しみにしています！ (2022年5月11日 18時) (レス) @page50 id: 6427fd8af0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あるっぷ
| 作成日時：2022年5月1日 20時
