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トランクに入ると、今まで感じていなかった疲れが全てのしかかってくる気分だ。


「A、少し寝たらどう?」

『ニュートもそうでしょう?』

「僕はまだ大丈夫。ジェイコブは?」

「俺もまだ眠くないし…寝たらさっきの…エルンペント?ってやつが夢に出てきそうだしな」


2人はまだ元気そうだ。


『んー…じゃあ、お言葉に甘えて少し休むかな』

「どこで寝る?」

『いつものとこ』

「わかった」


2人と別れて…という程でもなく、すぐ近くのエルンペントのいるエリアに入る。
ここは日が当たって暖かいし寝るにはちょうどいい気温なんだよね。木もあるし日陰で寝よう。

コートの内ポケットを漁ってそれを引き抜けば、薄い布が現れる。

下は草だから何も問題ないけど衛生上敷いておかないと、またニュートに注意されてしまうし。

コートを脱いで掛け布団代わりにし、そのまま横になればすぐに眠気が襲ってくる。

だがガサゴソ服が揺れたかと思いきや連れていた二フラーが顔をだした。


『ごめんテディ、自分で部屋に戻ってね』


1度二フラーを軽く撫でて私はそのまま眠りについた。




ーーーーー


ニュートside


ジェイコブと他の動物の世話をしながら談笑していると、トランクの入口が叩かれてる音がする。


「…誰だろう」


思い当たる節がなくて首を傾げる。


「着いてきて」

「Aはどうするんだ?」

「Aは……」


エルンペントのいる場所を覗けば、気持ちよさそうに日陰で二フラーとくっついて寝ている姿があった。


「……可愛い…」

「…で?どうするんだ?」


ジェイコブは、また始まった、とでも言うような顔でみてくる。


「あんなに気持ちよさそうなのに起こせないよ…僕達で行こう」


ーーーー


ティナはトランクを持つと会議室に乗り込んでまで報告をしに行っていた。


「会議に割って入るほど重要なのでしょうね、ゴールドスタイン」

「はい」


沢山の人に囲まれ、ティナは少し緊張している面持ちだ。


「…昨日ニューヨークに上陸した魔法使い2人がトランクに魔法動物を入れており何匹か逃がしてしまったのです」

「昨日のことですか。無登録の魔法使いが魔法動物を放ったことを24時間前から知っていながら死人が出てやっと報告ですか?」

「…死人が出た…!?」


見覚えのない情報にティナは驚いて言葉に詰まる。


「その魔法使いはどこ?」


ピッカリー議長がそういえば、ティナは恐る恐るトランクを置いて鍵を開ける。

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紅月@aile(プロフ) - 初コメ失礼します!映画沿いで主人公ちゃんとニュートの絡みにドキドキしながら読んでました!何より、文才が凄くて感動しました!2作目も読みたいです! (2022年5月16日 17時) (レス) id: 1bb58b29e8 (このIDを非表示/違反報告)
ロッカルキングボーン!(プロフ) - 初めてのコメント、失礼します!本当に本作品が大好きで、本当に最高でした…!主人公ちゃんとニュートの関係性も最高ですし、なにより文が読みやすくて本当に素晴らしいの一言に限ります…!この作品を書いてくださり、そして公開してくださりありがとうございました! (2022年5月12日 0時) (レス) @page50 id: c839c729ee (このIDを非表示/違反報告)
おちゃ(プロフ) - はじめまして!1作目完結おめでとうございます!!いつも楽しく拝見していました。是非2作目も読みたいです。よろしくお願いします! (2022年5月12日 0時) (レス) @page50 id: 619933edc5 (このIDを非表示/違反報告)
koropochi0125(プロフ) - 2作目お願いしてもいいですか? (2022年5月11日 21時) (レス) @page50 id: f7a260b65c (このIDを非表示/違反報告)
真実(プロフ) - 初コメ失礼します!!完結おめでとうございます!!2作目も楽しみにしています! (2022年5月11日 18時) (レス) @page50 id: 6427fd8af0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あるっぷ | 作成日時:2022年5月1日 20時

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