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これ以上は手の打ちようがない。ここで時間が稼げればいいけど。
川の上は氷になっていてよく滑るおかげか、エルンペントは足を滑らせ倒れたままこっちに向かってくる。
諦めてエルンペントに杖を向けた瞬間、さっきの木の所にニュートの姿が見えた。
なら話は別だ。
杖をおろしてコワルスキーさんの腕を引いて走るとニュートはエルンペントの後ろに姿現しをしておしりの方からトランクに入れていく。
『コワルスキーさん！そんな引っ張らないで！』
近くに迫ってくるエルンペントに完全に怯えきってしまったコワルスキーさんは足がもつれ、転んでしまう。
腕にしがみつくようにされていた為私も一緒になって転べば、コワルスキーさんのふくよかなお腹が頭のクッションになってくれて後頭部が守られた。
真近に迫ったエルンペントに目をギュッと瞑れば体に少し衝撃を受け、目の前でトランクのカチッという音が聞こえる。
ゆっくりと目を開ければ、息を切らしたニュートが目の前にいる。
「はぁっ、よくやったコワルスキーさん。Aもいなかったら大変だった……」
すると、私の背後からコワルスキーさんの腕が差し出される。
「2人とも、ジェイコブでいい」
ニュートがおずおずとその手を握れば、ニュートはトランクを置いた。
『とりあえず起き上がってもいいかな』
ジェイコブにもたれかかって、前にはニュートが居てまたもやサンドウィッチ状態にされていたから身動きが取れなかった。
「あぁ、ごめん」
ニュートが起き上がって私の片手を掴むと一気に引きあげてくれる。
勢い余ってニュートの胸元に顔を埋める形になったが抱きしめたままニュートは離してくれない。
「はぁ…心配したよ……」
『ん、ごめん』
「怪我がなさそうでよかった…」
「俺を忘れんなよ」
「あ…忘れてなんかないよ」
ジェイコブの言葉にぱっ、とニュートから開放される。
『これで2匹捕獲？あと2匹か…』
「とりあえず一旦戻ろう」
『それがいいわ…少し疲れた』
橋の下にトランクを置いて開く。
「入って」
『先にどうぞ、ジェイコブ』
「ありがとよ」
ジェイコブが入ったのを見て順番に入っていく。
その声を橋の上から聞いてる者が居た。
トランクの閉まった音を聞いて…
ーーティナは急いでトランクの上に座り、鍵をかけた。
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紅月@aile(プロフ) - 初コメ失礼します！映画沿いで主人公ちゃんとニュートの絡みにドキドキしながら読んでました！何より、文才が凄くて感動しました！2作目も読みたいです！ (2022年5月16日 17時) (
レス) id: 1bb58b29e8 (このIDを非表示/違反報告)
ロッカルキングボーン！(プロフ) - 初めてのコメント、失礼します！本当に本作品が大好きで、本当に最高でした…！主人公ちゃんとニュートの関係性も最高ですし、なにより文が読みやすくて本当に素晴らしいの一言に限ります…！この作品を書いてくださり、そして公開してくださりありがとうございました！ (2022年5月12日 0時) (レス) @page50 id: c839c729ee (このIDを非表示/違反報告)
おちゃ(プロフ) - はじめまして！1作目完結おめでとうございます！！いつも楽しく拝見していました。是非2作目も読みたいです。よろしくお願いします！ (2022年5月12日 0時) (レス) @page50 id: 619933edc5 (このIDを非表示/違反報告)
koropochi0125(プロフ) - 2作目お願いしてもいいですか？ (2022年5月11日 21時) (レス) @page50 id: f7a260b65c (このIDを非表示/違反報告)
真実(プロフ) - 初コメ失礼します！！完結おめでとうございます！！2作目も楽しみにしています！ (2022年5月11日 18時) (レス) @page50 id: 6427fd8af0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あるっぷ
| 作成日時：2022年5月1日 20時
