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ニューヨーク行きの船に揺られ、外のベンチで寝ていると肩を揺すられる。
「起きて、もう少しで着くよ」
『……うん』
覚醒し切ってない脳みそで返事をして伸びをする。
すると、隣で座っていた彼ーーニュート・スキャマンダーの持っていたトランクの鍵が1つ開く。
『ニュート、開いたよ』
「え？…ほんとだ」
膝に乗せて鍵を閉める。
トランクから小さく動物の鳴く声が聞こえてきた。
「ドゥーガル、頼むからいい子にしてて」
ニュートがトランクに向かってそっと呟く。
船が到着して私とニュートは降りる。
ちなみに私は荷物を持っていない。ニュートのトランクの中に全て入っている。
だから手荷物検査の時はパスポートだけ見せてすぐに通ったのだが……ニュートが中々こない。
しばらく待ってると小走りでニュートが近寄ってくる。
『引っかかったの？』
「違う、怪しまれたんだ。その…またトランクの鍵が開いちゃって」
『動物中に入ってますかって聞かれて動揺でもしたんじゃないの？』
「ま、まさか！」
『……図星ね』
「でも大丈夫だよ、ちゃんとマグル用に変えたから」
ニュートは初対面の人と話す時に目をあまり合わせないし、自信なさげに喋るから怪しく見えてしまうのかもしれない。
私には堂々と話せるんだからそれを続けて欲しいのだけれど…。
街を歩けばキョロキョロと物珍しそうに辺りを見渡すニュート。
危ないから腕を組んでいるが、ニュートの方に引っ張られてしまうため最早意味が無い。
誰か、女の人が階段のところで演説をしていてその人混みにニュートが入るものだから必然的に私も入る。
「あ、失礼」
『もう、ニュート！前向いてよ。すみませんお姉さん！』
ニュートがぶつかってしまった女性に謝る。
というか、周りの人達がみんな身長が高いせいで本当にニュートにくっついていないとすぐにはぐれそうだ。
だけど密集してるせいで息苦しい。
『ニュート、すぐそこの階段近くにいるから満足したら来て』
「わかった」
周りを見ながら演説に耳を傾けるニュートから離れてその輪を抜ける。
ふぅ、と一息ついて階段を数段上がりニュートの顔を見れる位置に移動する。
というかここの建物銀行なのね。出入りが多いからこそ演説には向いているが…少し邪魔になってしまう。
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紅月@aile(プロフ) - 初コメ失礼します！映画沿いで主人公ちゃんとニュートの絡みにドキドキしながら読んでました！何より、文才が凄くて感動しました！2作目も読みたいです！ (2022年5月16日 17時) (
レス) id: 1bb58b29e8 (このIDを非表示/違反報告)
ロッカルキングボーン！(プロフ) - 初めてのコメント、失礼します！本当に本作品が大好きで、本当に最高でした…！主人公ちゃんとニュートの関係性も最高ですし、なにより文が読みやすくて本当に素晴らしいの一言に限ります…！この作品を書いてくださり、そして公開してくださりありがとうございました！ (2022年5月12日 0時) (レス) @page50 id: c839c729ee (このIDを非表示/違反報告)
おちゃ(プロフ) - はじめまして！1作目完結おめでとうございます！！いつも楽しく拝見していました。是非2作目も読みたいです。よろしくお願いします！ (2022年5月12日 0時) (レス) @page50 id: 619933edc5 (このIDを非表示/違反報告)
koropochi0125(プロフ) - 2作目お願いしてもいいですか？ (2022年5月11日 21時) (レス) @page50 id: f7a260b65c (このIDを非表示/違反報告)
真実(プロフ) - 初コメ失礼します！！完結おめでとうございます！！2作目も楽しみにしています！ (2022年5月11日 18時) (レス) @page50 id: 6427fd8af0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あるっぷ
| 作成日時：2022年5月1日 20時
