ダブルデート ページ3
「あれ、そらるさんなんか前と変わってる?」
「あ、まふまふ鋭い」
「なんか、いい匂いする。髪の毛もサラサラ」
「んふふ、そうでしょ?」
「もしかして、今日のためですか!?!?」
「……そうだ、っていったら?」
「可愛すぎます〜!!!!」
「うるさいなぁ」
……あ、あっちは気づいてる
幸せそうだな
坂田は、気づいてない…………よ、ね
……っやっぱ、こんなことしても変われないよね
似合わないことしても、ダメだよね
そんなことを考えてたら、もう解散の時間
「じゃあね、2人とも」
「うん」
「気をつけてねー」
「わかっとるよ、そっちもな」
そらまふの2人と別れて、坂田と2人で帰る。
あの後も、ずっと、何も言われなかった。
やっぱり、楽しみにしてたの、俺だけなのかも。
そう思っていると、もう家の近く。
「……楽しかったよ、今日はありがとう」
……まだ、離れたくないな、なんて
そんなことを考えていると、
ふいに、腕を引かれた。
「っは!?」
「……うらさん」
「……なに?」
「……いい匂い」
「!?」
俺の肩に顔を埋めて呟いた。
「な、んで……」
「ほんとは気づいてた、いつもと違う、でもいい匂いがすること、肌、いつもより綺麗になってること……あ、別にいつも綺麗だけどな?……でも」
「……でも?」
「……おれ以外に、そんな、可愛い顔見せんといて……とられたく、ないんや」
「……へ」
予想の斜め45°を行く言葉に変な声しか出てこない。
「でも、おれのために可愛くしてると思うと、すごい、嬉しかった」
「……うん、おれ、坂田のために頑張った、よ」
「……すごいかわいい」
「……さかた、すき」
「僕も……俺も、愛してる」
END.
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作者名:そーだ(´Д` ) | 作成日時:2019年9月25日 20時