31話 ページ43
クラピカside
ゴン「クラピカ…」
ゴンに呼ばれて読んでいた本から顔を上げた
クラピカ「…どうしたんだ?」
ゴンは困ったような顔をしていてキルアは浮かない顔をしていた
腕には眠るAを抱えている
キルア「…Aのこと、なんだけど…」
言いにくそうに口ごもった。Aに何かあったのだろう
口を開いては閉じるを繰り返している
クラピカ「キルア、ゆっくりでいい。教えてくれ」
キルア「その、…実は…!」
《受験番号99番の方、面接を行いますので応接室までお越しください》
キルア「…っ…」
ゴン「…キルア、俺から話しておくよ。とりあえず面接行ってきたら?」
キルア「…嗚呼」
そういうとAをゴンに預けて応接室の方へ歩いて行った
クラピカ「…何があった?」
ゴン「実はね…」
・
聞いた内容は耳を疑うものだった
クラピカ「…実の兄からの洗脳、だと?」
ゴン「ハクの情報だから嘘じゃないよ、俺たちの事…本当は全然覚えてないんだって」
クラピカ「それは…キルアの事もか?」
ゴン「…うん」
クラピカ「……そうか」
キルアが言いにくそうにしていた事がようやく理解できた
私の膝を枕にしてAは眠っている、その寝顔に変化はない
クラピカ「…無理矢理思い出させる、と言っていたがそれはAに負担がかかるんじゃないか?」
ゴン「だけど何もしないんじゃAはずっとこのままだよ!そんなのキルアもAも可哀想だ!」
クラピカ「何も反対をしているわけではない、別の方法はないのかという意味だ
…例えば、洗脳の元凶を取り除くとか」
ゴン「…え?」
クラピカ「洗脳にしろ記憶操作にしろ、本来はそんな簡単にできるものではない
精々、自我を破壊して一から自分の思い通りに仕立て上げるくらいだという
…まぁAが何かしらの衝撃で記憶喪失になったところを都合よく塗り替えたという線もなくはないがハクがいるのにそんな事は出来ないだろう?」
ゴン「…うん」
クラピカ「だからきっと、何か秘密があるはずだ
…おそらくもっと複雑で実は単純な何かが」
ゴン「…」
俯いてしまったゴンの頰をグイーっと横に引っ張る
…む、意外とよく伸びるな
ゴン「いひゃいよくらひかー!」
クラピカ「笑え、ゴン」
ゴン「ふへ?」
クラピカ「君までそんな顔をしていたらキルアもAも悲しむ。私やレオリオもいるんだ、もう少し頼ってくれ
…私達は友達だろう?」
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リラン(プロフ) - とても面白いので、更新待ってます! (2020年3月2日 10時) (レス) id: c050d878db (このIDを非表示/違反報告)
フラフラ - 16キロ… (2019年10月22日 22時) (レス) id: ffc000f0c9 (このIDを非表示/違反報告)
荊鈴音@月猫(プロフ) - りんごの種さん» あ…そうすればよかったのか。なるほどありがとうございます! (2016年8月29日 1時) (レス) id: 84db3d4b80 (このIDを非表示/違反報告)
荊鈴音@月猫(プロフ) - ヒナにゃんさん» ありがとうございます!スランプ気味ですが頑張ります (2016年8月29日 1時) (レス) id: 84db3d4b80 (このIDを非表示/違反報告)
りんごの種(プロフ) - 真っ先に自分が出てくるって……小説の目次で報告すれば宜しいと思うのですが……。 (2016年8月28日 17時) (レス) id: c9795b5377 (このIDを非表示/違反報告)
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