閉ざした思い【あおい】

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あれは夢


あれは夢


梨花ちゃんがあんなこと言うわけない…


何もしてこない


大丈夫、大丈夫だから


嫌なこと考えると心臓がズキズキとする


時間が止まって欲しいなんて願ってもそんなこと叶わない


学校に行く時間になってしまった


今日はやけに体が重くて頭が痛い


一歩一歩足に力を入れしっかりと歩く


学校に着いてしまった


まわりに梨花ちゃんがいないか確認して教室へと急ぐ


？「A〜！」


「げっ、あおい…」


あおい「げってなに！酷い！」


「はいはい」


あおい「むぅ…」


かわいい…撫でたい…


でも、抑えなきゃ


ちょっとは楽になったかな…あおい、ありがとう


【ありがとう】


この言葉が伝えられたらあおいはどんな顔するかな


？「あ、あおい先輩！」


「…………」


あおい「えっと…前の子だよね？」


？「はい！近藤梨花っていいます！」


あおい「梨花ちゃん…でいい？」


梨花「はい！ありがとうございます！」


あおいの口からその言葉…聞きたくなかった、


でも…あおいのため、我慢しなきゃ…


「私、今日日直だから」


なんとかその場を立ち去れるように嘘ついて走って逃げた


あの梨花ちゃんの目が怖かった…


あの冷たい目…


私を人間として見てない目


冷たい目なんて、これまでにいっぱい見てきたのに…


急に怖くなった


早く死にたいって思ってたのに


早く死んで欲しいって思われるの感じたら、怖くなって…


「うぅ…」


死ぬのがこんなに怖いってことやっと分かって


涙が溢れてきた


私…ばかだ…あおいに気持ち伝えないの…自分が強いって勝手に思ってた


何も強くない…逃げてただけなのに…



今伝えても…もう遅い


なんで気づかなかったんだろう


本当に馬鹿だ…


窓から入ってきた冷たい風は私の心も冷やした

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