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『そうそう。』
『この後分かる？』
田中「...ワカリマセン。」
さっきの「そういうことか!」はなんだったんだよ!
『次にここイコールになる。』
田中「...何で？」
『こっちの式を展開すると分かりやすいんだけど〜〜〜〜』
『ってこと。』
田中「な、なるほど?」
あ、分かってないな。
『まぁ、こう計算するとイコールになるって覚えといて。』
田中「りょ、了解。」
『そしたら×のこの数字代入すんの。』
『で、その後は簡単な計算ね。』
田中「カンタンナケイサン??」
田中「どこが。」
『筆算だの暗算だので解けるべ?』
田中「...が、ガンバリマス。」
これ後何問説明すりゃいいんだ...？
縁下の苦労が分かる気がする
『......ここまでOK?』
あれから昼休み潰してめっちゃ解説した......。
田中「...た、多分OKだ!」
『...多分かよ。』
ふと時計を見ると、昼休み残り時間が10分くらいだった。
...ん?残り10分?
『田中、昼飯食べた?』
田「......あ」
『だよね?』
...昼飯抜きはきついぞ。
田中「...購買ってまだ残ってるかな。」
『いやないべ。』
田中「...俺、もう無理だ。」
田中「部活んとき倒れるわ...」
田中「昼飯......」
『田中が柄にも無いこと言うからぁ...』
田中「俺のせいかよ!」
『そうだよ!?』
田中のせいで昼休み潰れたんだし......
まぁ僕弁当だけども
...残り時間少ないしさっさと食べちゃうか。
田中「え、お前弁当かよ。」
『うん。』
田中「自分の手作り?」
『いや母さんの。』
机の上に弁当を出して開ける。
『いただきます。』
田中「......」
田中がじっとこっちを見つめてくる。
『あげないよ?』
さきに購買行っとかなった田中の自業自得だ。
唐揚げを箸でつまんで口に運ぶ。
いつも通り美味しい......。
田「なぁAアイスもう一本追加する。」
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作者名：SkyMoon | 作成日時：2023年11月5日 16時
