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回顧録 ページ7

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「幼馴染が黒トリガーを持ってるかもしれないんです」


 この子は確か、二宮隊の。珍しいお客のとんでもない頼み事に迅は首を傾げた。あがり症と噂の彼女は、顔を赤くして早口気味で話す。


「それで、助けて欲しくて、あの、」

「本部には言えない話?」

「か、確証がないし、その、」


 気まずそうに、瞳を左右に揺らして何かを言い淀んでいる。間投詞を一通り発したあと、意を決して問いかけた。


 その名前を、その人物を、迅は知っていた。



「A優汰って、知ってますか」


「……どうしてその人の名前を?」


 なぞられた台詞のように聞き返す迅に、氷見は無意識に歯車を噛ませた。


「優汰さんの、妹なんです。幼馴染が、」

「名前は?Aなに?」


 ゆっくりと歯車が動き出して、迅の口角が上がっていく。



「A、A」



 ああ、この子が─────




 小さな世界が変わるまで、あとすこし。



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あのね(プロフ) - 返信遅くなりすみません。感想ありがとうございます!無事に完結できてホッとしてます笑 灯火の意味を汲み取ってくださり嬉しい限りです! (9月21日 3時) (レス) id: 695de6ced5 (このIDを非表示/違反報告)
黒灰白有無%(プロフ) - 完結おめでとうございます!灯火の意味わかった時ヤバすぎました、内容もとてもいい話で感動しましたし、とても面白かったです!!回顧録では涙が溢れ出るわで超好きなのでまた読みに来たいと思います!コメント失礼しました (7月4日 2時) (レス) @page7 id: 00e0ebd256 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あのね | 作成日時:2023年6月14日 2時

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