暗闇の杜鵑。

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世界にまるっきり同じ者なんて存在しない。

だから人々は争い合うんだ。

鮮やかで美しくて

それを見るだけでとんでもない高揚感に襲われ

全身が震え、舌がピリッとして

一口味わえばもう欲せずにはいられないその

甘い蜜を目にした時、人々は狂った様に争う

全て自分のモノだ＿＿＿

誰にも渡さない＿＿＿

分け合えばいい？

確かにそうかもしれない

でも

もしそれがたったの一口分しか無かったら？

きっと何処かにもあるから諦める？

それはどうかな

その蜜を見つけたのはもう何100年も前の事

この世に他にその蜜が存在する訳無い

喉から手が出るほど欲しいその蜜を手にする為

人々は互いを騙し、裏切り

友人、時には仲間までを傷つけてしまう

でもそれは仕方が無いのだ

だってそれを味わえるのは独りだけなのだから

一つだけしかないのが悪いんだ。

「鳴かぬなら＿＿＿

殺してしまえ不如帰。」

「鳴かぬなら＿＿＿

鳴かせてみよう不如帰。」

「鳴かぬなら＿＿＿

鳴くまで待とう不如帰。」

だから3人を許してあげて

可愛い可愛い不如帰ちゃん、？執筆状態：更新停止中