歌パロ (ページ36)

今日:13 hit、昨日:0 hit、合計:34,845 hit

▽ ページ36

龍我「ねー！那須～」

ガタン

ふいに音がして隣を見ると
浮所が鞄を持って立ち上がった

え、

那須「浮所…？」

大昇「浮所どうしたの？」

浮所「ごめん、俺帰る。これお金置いとくね。じゃあまた」

やばい
マジで怒らせた
怒らせたっていうか傷つけた

那須「ちょ、浮所！待って！」

慌てて財布からお金出して荷物を持つ

龍我「え、那須までなんで！？」

金指「やっぱりさっきのまずかったんじゃない？」

龍我「さっきのって何？」

大昇「冷やかしたこと？」

金指「うん」

那須「ごめん！俺も帰る！」

金指「行ってらっしゃーい」

藤井「ちゃんと謝るんだよ～」

大昇は察したみたい
でも龍我は未だに分からず困惑している
あとは金指と藤井くんに任せたよ

那須「浮所！待ってよ！」

浮所「……」

那須「～っ飛貴！とまって！」

浮所「……」

名前で呼んだのに振り向いてもくれない

いつもより早足で全然追いつかない
信号とかも意地悪で距離は離れてく一方

信号が青になった瞬間全力で追いかける

那須「飛貴！！待って！話聞いて！」

浮所「……っ」

え、
もしかして泣いてたりする？

やばい！と思って思い切り後ろから抱きしめた

浮所「……っ！！」

那須「飛貴！ハァ…やっと追いついた…ハァ…ハァ…」

浮所「…はなして」

那須「離さない！」

浮所「みんな見てるから…！」

確かに視線を感じる
でもそんなことは…

那須「どうでもいいよ」

浮所「よくないでしょ…！噂になっちゃうよ」

那須「噂させとけばいいよ。ねぇ、飛貴。さっきはごめん。傷ついたよね。俺…」

浮所「わかってるよ。俺こそごめん。くだらないなって、子供っぽいなってわかってる。那須は悪くないんだよ」

那須「いや、浮所は悪くないよ。俺のせいだから」

浮所「ははっ！じゃあお互い様ってことかなw」

那須「ははっ！そうだね。仲直りしよう」

浮所「うん！仲直り！」

そう言っていつもの笑顔を見せる彼の目には涙の跡が…
彼の目元を指で拭ってあげると…

浮所「……っ」

こんな街角でメンバーとかが見てるなか
いけないことだとわかってるけど…

チュッ

触れるだけのキスをした

浮所「～っ！！」

真っ赤な顔で辺りを見渡す彼

那須「大好きだよ、飛貴」

ニコッと微笑んでみせた

浮所「～っ！！俺も！雄登大好き！」

嬉しそうな顔して抱きしめてきた彼