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自殺行為 ページ7

〜高杉side〜

晋「ただいま〜」

母「おけ〜りぃ〜」

ただいまと言えば、おかえりと返される。

これが俺には当たり前。

でも、アイツは違う。

ただいまと言えば、帰ってくるのは沈黙だけ。

おかえりと返される時は、優兄ィがいるときだけだ。

母「あ、そだ。
晋助、Aちゃん家にこれ届けてくんない?」

晋「…??
なんだこれ…」

母「アイス。
ちょっと買いすぎちゃって。」

中には袋いっぱいのアイスクリームが。

これ食べきるのには一ヶ月はかかるだろう。

晋「…わかった。」

俺は鞄を置くために、自分の部屋に入った。

ふと、窓の方を見たら…
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
とがったものを自分の首に突きつけている影が…


晋「!!」

俺はそいつがAとすぐわかった。

パリーーン!!

貴「キャッ!」

俺は窓を蹴破り、Aに飛び乗った。

貴「いやっ!
離して!」

晋「やめろA!
何やってんだよ!!」

貴「もう苦しむのは嫌なのよ!
だからいっそ、死んで楽になりたいの!」

晋「っ!」

パン!

貴「あぐ…」

俺はAを叩いた。

晋「誰が死ぬって?!
誰が苦しいって?!
何言ってんだよ!!」

貴「もう…限界なのよ…」

Aの目からボロボロと大粒の涙が落ちる。

貴「これ…見てみなさい…」

そう言うと、Aは俺に左手首を差し出した。

晋「こ、この傷…」

そこには、数個の切り傷が…

貴「私は何回も自殺しようとしたわ…
でも、怖くて出来なかった…
浅い傷しかつけられなくて、死には至らなかった。
付けたとき、どうしても神威の顔が浮かんできて、無意識に自分で手当てしてたの…」

ぽたぽたと涙が落ちる。

その涙は、俺のだった。

晋「なんで…
なんで一番近い俺に言わないんだよ…
苦しいなら…俺に言えよ…」

貴「誰にも迷惑かけたくなかった…」

カランととがったものを落とした。

貴「晋助、ありがとう。」

晋「あ、あぁ…」

貴「ん?
あの袋は?」

晋「アイス。
食うか?」

貴「うん!」

いやだ…死なないで…→←泣くだけの毎日で…



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みっちゃん(プロフ) - リュウさん» ブラバンか!肺活量必要だな(笑) (2013年8月31日 10時) (レス) id: 55d3b0b939 (このIDを非表示/違反報告)
リュウ - みっちゃんさん» マジだ!俺は吹奏楽部だよ〜。 (2013年8月31日 8時) (レス) id: db7ba435cb (このIDを非表示/違反報告)
みっちゃん(プロフ) - リュウさん» まじでか! (2013年8月30日 22時) (レス) id: 55d3b0b939 (このIDを非表示/違反報告)
リュウ - みっちゃんさん» テニスか〜、テニス好きだよ。俺の兄貴が、テニス部副部長(キリッ (2013年8月30日 19時) (レス) id: db7ba435cb (このIDを非表示/違反報告)
みっちゃん(プロフ) - リュウさん» テニス部。へったくそだよ。 (2013年8月30日 18時) (レス) id: 55d3b0b939 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アシュリー | 作者ホームページ:   
作成日時:2013年8月24日 15時

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