【アーレス】Don't look back!【小説版】 (ページ17)

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17話【灰ヶ峰零】ページ17

目の前が真っ黒になる。頭が働かない。

ルルチアは洋介のおかげでなんとか助かった。私は何もできなかった。
やっぱり、私は駄目なんだ。人を助ける力なんてない。そうだ、それで私はアーレスに入ったんだ。それでも私はどこか人を助けることができる、と考えていた。心のどこかで。
私がどれだけ問いかけてもルルチアは助からなかっただろう。洋介が来なければ。

そもそもルルチアがこうなったのも私が何か変なことを言ったからなのかもしれない。
必死にルルチアと何を話していたのか思い出す。

「皆に、言った方がいいのかな……」

「ねぇ」

「その事なんだけど……少しだけ考えさせてくれないかな？」

「……なんで…」

思い出した。この後ルルチアがいきなり鎖に巻き付かれたのだ。
やっぱり私が少しだけ考えさせてくれない、なんて言ったのが悪かったのだ。
こんなこと言わなければよかったのだ。
どうしよう、やっぱり私がいけなかった。私が、私が

「零、大丈夫？」

聞きなれた声に顔を上げる。顔を上げると、金髪で青い目をしている、Aliceが心配そうに顔を覗き込んでいた。

「あ、」

「落ち着いて。メイデン相談所に来てくれる？」

心配そうだがどこか落ち着いた様子で問いかけてくる。
小さく頷くと「じゃあ、先に待ってるから」と先に歩いて行く。
しばらく動き出すことができずにいるとAliceが振り返って「早く来いよぉ！」と怒鳴られる。どうやらマリアが表に出てきたようだ。

その声につられたように、私はメイデン相談所へ歩き出した。

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なりチャの零とキャラが違いすぎてびびる。
Aliceちゃんを出してみました！Aliceちゃんの作者様が不在！来て～！！！！
この後メイデン相談所に誰か来てもいいですよ～、この後零は鬱モード到来なんですけどね。