ヒャクゴジュウサン話 ページ8
夜はいつも通り柳洞寺への門番をして、戦闘も何も特筆すべきことは起こることがなく。
昨晩と違って夜空は晴れていた。
街の明かりがあるため満天の星空とは決して言えないけど、それでもポラリスや冬を代表するオリオン座がこの冬木市でも見ることができるのは嬉しい。
最近は暇を持て余して天体観測がある意味、趣味の一つになりつつある。
「そういえば、アサシンも星の名前がありましたよね」
「ん? 確かに俺のスキルに星の名が入っているものがあったけど、それは
「そうなのですか?」
「あぁ。強いて言うなら
いつも通り、踊り場の階段に座って何気ない会話をアサシンとしていた時にふとそう思い、尋ねたのだけど。
てんこうせいとはなんだろうか。
「確か北極星だったっけな?」
「北極星……、あのポラリスのことですか?」
「かな? 北の空で一番輝く星だったって言ってような言ってなかったような」
「どっちですか」
「まぁ、御伽噺なんだから気にするなマスター」
話を逸らされてしまった。
たまに出てくる自虐に思わず睨むようにアサシンを見ると、肩を竦めていた。
降参、らしい。
「悪かったって。でもマスターの知識と俺の知識には色々と齟齬があるのはしゃーないさ。まず文化圏が違うんだから」
「でも、サーヴァントは現代の知識を聖杯よりいただいているのではないでしょうか」
「最低限なんだよな、そこは。まぁ聖杯戦争の間だけだから必要最低限の知識でどうにかなると踏んだんだろうよ」
確かに、何年も居るようであれば現代の知識は必要不可欠だけど。
数週間ほどであれば最低限の知識さえあればどうにかなる。
「でも、聖杯はどうやって現代の知識を入手しているのでしょうか」
「アインツベルンだっけ? そこが聖杯に教えているんじゃね?」
「え、どうやって?」
「さぁ? 気になるのならバーサーカーのマスターにでも聞いてみたら?」
「……会ったら確実戦わないといけない流れになりませんか?」
「絶対に戦うことになるだろうね」
それは嫌だからこの謎は、謎のまま迷宮入りにさせておくべきである。
気になったらなんでも知っている兄やウェイバーさんに尋ねるという手段もあるから、極力危ない橋は渡らないようにしたい。
ラッキーアイテム
鳳凰の羽根
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
ラッキーサーヴァントクラス
シールダー
177人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
翔べないペンギン(プロフ) - セツナさん» こちらでもコメントありがとうございます。その部分は私も個人的になかなかいい感じに書けたと思っており、そう言っていただけて嬉しいです。ありがとうございます。 (9月6日 19時) (レス) id: 28f5cad4bb (このIDを非表示/違反報告)
セツナ(プロフ) - 微破廉恥注意の部分でのアサシンとアーチャーの会話が面白すぎますw (9月5日 22時) (レス) id: 2ea77c9340 (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - 爽@推しに貢ぎたい隊長さん» 二度目のコメントありがとうございます! 続編も公開に向けられるように頑張りますのでお待ちいただけると幸いです。 (2021年2月12日 21時) (レス) id: 5cd6e12329 (このIDを非表示/違反報告)
爽@推しに貢ぎたい隊長(プロフ) - あ、コメント失礼します。もう一度最初から読んできました!続編お待ちしております! (2021年2月11日 20時) (レス) id: f8f17f4c0f (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - ロゼファさん» コメントありがとうございます! お褒めに預かり光栄の極みです(照) 主人公かわいいと言っていただけて、もう嬉しくて小躍りしてしまいそうで……。続編公開までもう少々お時間を有しますのでお待ちいただけると幸いです。 (2021年1月9日 23時) (レス) id: 968bf19702 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:翔べないペンギン | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Information/
作成日時:2020年8月8日 9時