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ヒャクロクジュウイチ話 ページ16

「皆さん、御無事ですか?」
「俺は無事です。遠坂、セイバー、無事か?」
「なんとか……」
「私も無事です。ひとまず外に出ましょう。アサシン、よろしいですか?」
「別に構わないさ」

アサシンに下ろしてもらって、用心しつつ三人と一緒にバスの前方にある扉へと向かう。

割れたガラスに気を付けながらも先導するアサシンの背に私は続いた。

アサシンが扉を無理矢理こじ開け、彼の手を借りて外へ。

外は雨が降っているのか、髪や肌や服を濡らす。

私の後に続くシロウ君とセイバーと美少女を、アサシンと一緒に引き上げた。

美少女は眉間に皺を寄せていたけど、黙って手を掴んでくれたのは緊急事態だからだろう。

そのまま五人でバスから降り、周囲を見た。

赤い橋の上のらしい。

道路は所々盛り上がっていたり酷いひび割れがあったりと、荒廃したかのよう。

加えて霧のような何かで周囲を囲っているようで。

いやこれは。

「空間を隔離している?」

導き出した答えを口にすれば、水溜まりがゆるりと震え、形作る。

それは非常に見覚えがある形だった。

「これは、キャスターの!」

美少女が叫ぶ。

彼女がいう通り、形成されたものはキャスターがよく使っている骨の使い魔、竜牙兵の形をしていた。

私達を取り巻くように竜牙兵は次々と姿を現し、じりじりと此方へと歩み寄り。

そして攻撃してきた。

セイバーはその見えない剣を使って、美少女は手を拳銃を模した形にして魔術を人差し指から放って、竜牙兵達を倒していた。

シロウ君はいつの間にか出した武器を手に、何処かで見た覚えの双剣を手に、応戦していて。

「!」

加えて私にも竜牙兵が一体向かってきた。

刃を振り被り私を攻撃しようとしたけど。

「!」
「せいッ!」

少しだけ動きを止めたように見えた。

「無事かマスター」
「は、はい」

その一瞬の隙に倒してくれたアサシンが動揺する私に確認してくるので、頷く。

どういうことだろうか、此方を認識しているというのだろうか。

「ちょっと! これはどういうことよ!」
「わ、わかりません。私はただ、キャスターにお願いされてその指示の元動いていただけで」
「明らか貴女のことも敵として見られてるっぽいじゃない! キャスターとアサシンは手を組んでいるんじゃなかったの!?」
「そ、そうなのですけど……」
「揉めている場合じゃあねぇぞ、マスター、お嬢さん。こいつら復活しやがる」

アサシンの言う通り、倒したはずの竜牙兵は復活していた。

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翔べないペンギン(プロフ) - セツナさん» こちらでもコメントありがとうございます。その部分は私も個人的になかなかいい感じに書けたと思っており、そう言っていただけて嬉しいです。ありがとうございます。 (9月6日 19時) (レス) id: 28f5cad4bb (このIDを非表示/違反報告)
セツナ(プロフ) - 微破廉恥注意の部分でのアサシンとアーチャーの会話が面白すぎますw (9月5日 22時) (レス) id: 2ea77c9340 (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - 爽@推しに貢ぎたい隊長さん» 二度目のコメントありがとうございます! 続編も公開に向けられるように頑張りますのでお待ちいただけると幸いです。 (2021年2月12日 21時) (レス) id: 5cd6e12329 (このIDを非表示/違反報告)
爽@推しに貢ぎたい隊長(プロフ) - あ、コメント失礼します。もう一度最初から読んできました!続編お待ちしております! (2021年2月11日 20時) (レス) id: f8f17f4c0f (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - ロゼファさん» コメントありがとうございます! お褒めに預かり光栄の極みです(照) 主人公かわいいと言っていただけて、もう嬉しくて小躍りしてしまいそうで……。続編公開までもう少々お時間を有しますのでお待ちいただけると幸いです。 (2021年1月9日 23時) (レス) id: 968bf19702 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:翔べないペンギン | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Information/  
作成日時:2020年8月8日 9時

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