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Noside
蘭堂「嗚呼、よく覚えているとも
忘れるものか…
私だけが生き残った
だが、周囲の部下はことごとく燃えてしまった
あの黒い炎に飲み込まれてしまった
あれは、本当に荒神だった」
太宰「面白くなってきた
詳しく話してよ」
太宰はにやりと楽しそうに笑う
蘭堂「あれは
擂鉢街のほぼ中心地での出来事であった
我々ポートマフィアは羊の武装した少年達との
抗争に向かう途中であった
そこでいきなり黒い爆発に
我々全員が吹き飛ばされた
…いきなりの爆風
私は自分自身を異能で守ることしか
出来なかった
黒い炎
瓦解する大地
あれは地獄であった…＿
そして、その中心にそいつはいた
其れは先代の首領等ではなかった
いや、そもそもそいつは人間ですらなかった…」
蘭堂は呟く
＿＿獣＿＿…と
太宰は楽しそうに口角をあげた
蘭堂「黒き炎の獣
一対の瞳すらも煉獄から
吹き出したかのような炎であった
あらゆるものが高熱で揺れていた
ただヨコハマの海が遠くに眺めるあの海だけが
月明かりを湛えて静かに萎えていたのを
妙に覚えている…＿＿」
そして、蘭堂は思い出す
あの獣の声を
蘭堂「なんの感情も含まぬ声であった
私は、それが恐かった…＿＿」
一通り話した蘭堂は椅子から立ち上がった
蘭堂「…すまないね
君達は先代の復活を荒覇吐の力ではなく
敵異能力者による偽装と
証明したかったのだろう？」
後ろにいた太宰と中也の方に向く
太宰「いや？中々興味深い話だったよ」
その台詞に蘭堂は驚いた顔をする
そして、太宰は嗤っていた
太宰「全部判った
お蔭で事件解決だ」
貴方「妾も判った…」
太宰「柚月もかい？」
貴方「うん…」
話についていけない中也は、瞬きを繰り返した
中也「…は？？」
・
＿＿＿＿街はずれの廃墟
激突する中也と太宰
「犯人教えろよ！」
「やだね！」
中也が素早く太宰に接近
強烈な下段蹴りを放つ
地面を蹴って、上空に回避する太宰
落下の勢いを生かして
手に持った金棒を振り下ろす
「フン！」
中也、両手でガード
「くッ！」
太宰が着地した一瞬の硬化を受けて
素早い拳を雨のように叩き込む中也
「本当はわかってねぇだろ」
「いいや、わかってるよ
どこかの小学生とは違ってね」
たまらず、下がる太宰
拳を繰り出し追い詰める中也
「おらおらおら！！
守ってばっかじゃ戦いには勝てねェぞ！！」
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ぽこぽん(プロフ) - 本ぶくろさん» ありがとうございます！そう言っていただけてすごく嬉しいです！ (2020年4月6日 17時) (
レス) id: b37f06fbda (このIDを非表示/違反報告)
本ぶくろ - 面白かったです (2020年4月6日 13時) (レス) id: 41c0b9e9db (このIDを非表示/違反報告)
ぽこぽん(プロフ) - おかげさまで、本編完結することができました！応援してくださった皆様、ありがとうございます！番外編も書く予定です！それからリクエスト等、御待ちしております！今までこの小説を読んで下さった皆様に感謝して…＊ (2019年10月11日 21時) (レス) id: b37f06fbda (このIDを非表示/違反報告)
ぽこぽん(プロフ) - 探してくれてありがと！きっと知ってる人だよね！"ふ"から始まって"こ"で終わる子だよね！？違かったらごめんね！？ありがと！更新頑張る！！ (2019年10月8日 21時) (レス) id: b37f06fbda (このIDを非表示/違反報告)
南 雲 。(プロフ) - やっと探せました！更新がんばってね (2019年10月8日 21時) (レス) id: cf49f61a0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽこぽん | 作成日時：2019年9月14日 11時
