5.家族 ページ6
貴方side
案内人「では、次の質問です。家族構成はどうしますか?」
貴方「家族…」
案内人「はい。想像してくだされば、このタブレットと脳内ネットワークを通じて設定します」
そんなこと出来るの!?
流石異空間とでも言っておこうか。
とりあえず想像し始める。
──やっぱり、優しいお母さんが欲しい。
普通でいい。他に何も求めない。
私を愛してくれるお母さんが欲しい。
それに、私は一人っ子だったから兄弟も欲しいな…
…そうだ、弟と妹の双子がいいな。
歳は5、6歳で…
ここで、私は重大な問題があることに気づいた。
貴方「お父さんが想像できない…」
そう、私には『お父さん』がいた記憶が無いから、存在自体どういうものなのかが全く分からなかった。
案内人「そうですか…では、もう父親は存在しないというのは?人間をシステムで作れば、少しおかしくなる事があるので…」
おかしく…って、今までそういう事例があったっていうこと!?
想像するのは…やめておこう。
案内人「貴方が想像したものの細かい設定はシステムが構成してくれますので大丈夫です」
便利だなぁと感心する私。
案内人「では、最後の質問です。いつ頃に転生しますか?」
…どうしよう。
蜜柑と同じ日に学園に入るのもいいけど、棗や流架と同じ日にするのもありだ。
いや、でもそれじゃあ蜜柑が来るまで暇そうだしなぁ…
私がうーんと唸っていると、案内人がボソッと呟いた。
案内人「貴方が選んだ変換のアリス、使うのが難しそうですね…。どのアリスも使いこなせるようになるには結構時間かかりそうですし…ここは、練習期間を設けるのが正攻法かもしれませんねぇ」
貴方「…なるほど」
アリスがどうやって使えるようになるものなのかは分からないけど、仮にそうだとしたら練習期間が欲しいところだ。
貴方「じゃあ、学園には蛍と同じ日にします。蛍が学園に行く1週間前に転生したいです」
案内人「わかりました。…では、もう早速行きますか?心の準備とか大丈夫ですか?」
貴方「はい、大丈夫です。行きます」
ここまでかなり真剣に考えてしまったけど、これが嘘なら許さないかも。
すると、案内人は私にタブレットをかざした。
そこからあの白い光が放たれる。
案内人「では、よい転生を!」
貴方「っ!!」
タブレットに吸い込まれるような感覚がして、思わず体を強ばらせる。
私はまた、意識を失った。
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眠り姫@マブダチ組食害組推し!(プロフ) - イラスト可愛ええ…(*´∀`)♪私より上手いわぁ…←当たり前でしょ!すいませんこの人絵がド下手なんです…←酷くない?(´;ω;`)←本当の事だから仕方ない。←ぴえん(´・ω・`) (2021年1月22日 14時) (レス) id: 2efd58ef81 (このIDを非表示/違反報告)
有猫ちゃん(プロフ) - 聖菜さん» ありがとうございます〜!!もう少し載せる予定ですので、お楽しみに(^ ^) (2017年4月30日 14時) (レス) id: a6ac765f14 (このIDを非表示/違反報告)
聖菜 - 夢主ちゃんの絵がすごく可愛い (2017年4月25日 12時) (レス) id: 5c0208b4a6 (このIDを非表示/違反報告)
有猫ちゃん(プロフ) - 感想ありがとうございます!嬉しいです!あ、そうなんですか、ですよね、マナー違反ですね。もうちょっと、探してみます。見つけたら言いますね~♪ (2016年3月19日 11時) (レス) id: 6ba5775173 (このIDを非表示/違反報告)
色葉 - 最新の話、見ました!面白いです!(P.S、夢小説を読むに当たってこういった公の場でサイトの名前を言うのはマナーの違反とされますので言えません。詳しくは夢小説のマナーを読んでみて下さい。ごめんなさい。) (2016年3月18日 19時) (レス) id: d92d8353a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:有猫ちゃん | 作成日時:2016年2月14日 22時