41.守り合い ページ47
貴方side
私は棗に全てを話した。
冬華と陸が学園に来た事。
初校長に目をつけられてる事。それはきっと私のアリスに興味を持っているからだと言う事。
…初任務で、人を殺めてしまった事。
───さすがに転生した事は言わない。
ていうか言っちゃダメだろう。
全部話終えたとき、私はもう冷静さを取り戻していた。
棗「……それでこれからどうするんだよ、お前。置かれてる状況が…俺より酷い」
うん、そうだよね。棗よりも酷い。
でも…私は───
貴方「…変わらないよ?やることは。
私は皆を守る。…この先何があっても。
……そう、決めたから」
そう言って、棗としっかり目を合わせる。
私が本気だってことを伝えるように。
すると棗は私から視線を逸らし、俯いて言った。
棗「…──が…」
貴方「…え?」
棗「…俺が…お前を守ってやるよ」
貴方「………え?棗が…私を?」
なんで棗が私を守るの?
貴方「私が棗を守るんだよ?なのに…どういうこと?」
棗「…俺はお前に守られる程ヤワじゃねぇ。
……それに…お前と俺はパートナー同士だろ。
学園生活然り、任務時然り」
わぁ…なんか嬉しい!
だって、最初は私のことパートナーって認めないって言ってたのに、今は認めてくれてるってことでしょ?
それに、心なしか棗の態度が柔らかくなった気がする。任務の事とかもあって、少し心を開いてくれたのかもしれない。
…でも何だか照れくさくって、…『嬉しい』なんて言えなくて。
貴方「…っ、…初めて会ったときはパートナーなんて嫌がってたのにね」
私のバカ。
なんでここでそんなこと言うかな。
もっと素直になったらいいのに。
棗「…うるせ」
棗はいつもの調子でそう言った。
それが今は何故だか嬉しかった。
すると…
ガランガラン…
貴方「…?廊下から音がした。」
棗「…あぁ」
…誰かいるの?
棗「…誰だ」
棗が声を少し低くして、姿の見えない誰かに問いかけた。
棗「…出てこい」
すると、少し間があって、やがてゆっくりとドアが開く。
そこには……
貴方「え…!」
棗「…ルカ…?」
───ルカが、決まりが悪そうにドアの隙間から顔を覗かせていた。
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眠り姫@マブダチ組食害組推し!(プロフ) - イラスト可愛ええ…(*´∀`)♪私より上手いわぁ…←当たり前でしょ!すいませんこの人絵がド下手なんです…←酷くない?(´;ω;`)←本当の事だから仕方ない。←ぴえん(´・ω・`) (2021年1月22日 14時) (レス) id: 2efd58ef81 (このIDを非表示/違反報告)
有猫ちゃん(プロフ) - 聖菜さん» ありがとうございます〜!!もう少し載せる予定ですので、お楽しみに(^ ^) (2017年4月30日 14時) (レス) id: a6ac765f14 (このIDを非表示/違反報告)
聖菜 - 夢主ちゃんの絵がすごく可愛い (2017年4月25日 12時) (レス) id: 5c0208b4a6 (このIDを非表示/違反報告)
有猫ちゃん(プロフ) - 感想ありがとうございます!嬉しいです!あ、そうなんですか、ですよね、マナー違反ですね。もうちょっと、探してみます。見つけたら言いますね~♪ (2016年3月19日 11時) (レス) id: 6ba5775173 (このIDを非表示/違反報告)
色葉 - 最新の話、見ました!面白いです!(P.S、夢小説を読むに当たってこういった公の場でサイトの名前を言うのはマナーの違反とされますので言えません。詳しくは夢小説のマナーを読んでみて下さい。ごめんなさい。) (2016年3月18日 19時) (レス) id: d92d8353a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:有猫ちゃん | 作成日時:2016年2月14日 22時