4.手続き ページ5
貴方side
案内人「…ここで質問なんですが、本当に学園アリスの世界に行きたいですか?──それとも、改心して元居た世界に戻って生きますか?」
いや、ここまで来てその質問をするか。
いくら信じられないと言っても、もしこれが本当ならば、私にとってそれ以上の事はない。
貴方「…貴方の言っている事が本当なら…学園アリスの世界に行きたい」
すると案内人さんはフッと息をもらす。
少し笑ったようだ。
案内人「ですよねぇ、この質問をして『戻りたい』と言った人は、今までに数人しかいませんよ。なんせ、皆さん死にたくて此処に来たんですから」
貴方「はぁ…?」
だったらなんでそんな質問をするんだろう。
この人、仮面を被ってるから表情が見えなくて、何を考えてるのか全然わからない。
安藤「では、向こうに行く手続きをします。あ、私学園アリスにはあまり詳しくないので、何か間違っていたら教えてくださいね?」
貴方「はい、それは勿論です」
学アリについては誰よりも知っている自信がある。
安藤「でははじめに、希望するアリスを教えてください」
……
…
えーっと。
これは、正直に一番欲しいアリス言って良いのかな…?
というか、この異空間とやらが本当なのかも、この話が本当なのかも、まだ半信半疑だ。
…いいよね、どうにでもなれ!
貴方「全部のアリスが使えるアリスがい「駄目です」
私の希望は見事に案内人に遮られた。
…まぁ、そう簡単に全部は無理か。
世の中そう甘くない。
すると、案内人はハァ…とため息をついた。
案内人「以前に何人も学園アリス行きの人がいたんですけど、皆『万能』とか『全部』とか言うんですよ。アリスは最大でも3、4個が、与えられるアリスの限界です」
えーケチだなぁ。
と思いつつ解決策を考えるために私は頭を回転させる。
貴方「全部がダメって言うのは、アリスの出現元が一つじゃないから、ってことですか?」
案内人「はい、ご最もです」
貴方「…じゃあ『変換』なら、自分のアリスを自由自在に変化させるということなので、出現元は一つですよね?」
私はダメもとで考えた事を言ってみる。
すると案内人は手元のタブレットをいじり始めた。
しばらくすると、ピコンという音が鳴る。
案内人「驚きましたね…システムがOKを出しています。貴方、頭いいですね…」
…私、元の世界では天才とか言われていたんだよ。
正直、"頭がいい"とかもう聞き飽きた。
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眠り姫@マブダチ組食害組推し!(プロフ) - イラスト可愛ええ…(*´∀`)♪私より上手いわぁ…←当たり前でしょ!すいませんこの人絵がド下手なんです…←酷くない?(´;ω;`)←本当の事だから仕方ない。←ぴえん(´・ω・`) (2021年1月22日 14時) (レス) id: 2efd58ef81 (このIDを非表示/違反報告)
有猫ちゃん(プロフ) - 聖菜さん» ありがとうございます〜!!もう少し載せる予定ですので、お楽しみに(^ ^) (2017年4月30日 14時) (レス) id: a6ac765f14 (このIDを非表示/違反報告)
聖菜 - 夢主ちゃんの絵がすごく可愛い (2017年4月25日 12時) (レス) id: 5c0208b4a6 (このIDを非表示/違反報告)
有猫ちゃん(プロフ) - 感想ありがとうございます!嬉しいです!あ、そうなんですか、ですよね、マナー違反ですね。もうちょっと、探してみます。見つけたら言いますね~♪ (2016年3月19日 11時) (レス) id: 6ba5775173 (このIDを非表示/違反報告)
色葉 - 最新の話、見ました!面白いです!(P.S、夢小説を読むに当たってこういった公の場でサイトの名前を言うのはマナーの違反とされますので言えません。詳しくは夢小説のマナーを読んでみて下さい。ごめんなさい。) (2016年3月18日 19時) (レス) id: d92d8353a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:有猫ちゃん | 作成日時:2016年2月14日 22時